寮・教舎 新築に15億円 海上保安学校の宮城分校(国交省 26年度営繕計画)

[2025/9/3 宮城版]
 国土交通省は、2026年度予算の概案要求に当たり、各省庁の営繕計画書に対する個別意見書をまとめ、1日付でホームページに公表した。個別意見書に盛り込まれた県内の主な事業では、海上保安学校宮城分校(岩沼市)の寮と教舎の新築に計14億8042万円を試算し、計画工期に2027~28年度を見込んでいる。

 同校の寮と教舎は、特に緊急を要する「特A」の判定を受けている。全体計画額は寮が7億8986万円、教舎が6億9056万円。本年度に新築設計業務を委託し、来年度までかけてまとめる予定になっている。

 県内では北上川下流河川事務所の庁舎も「特A」の判定を受けている。新しい庁舎を建設する計画で、全体計画額に25億0595万円を試算。計画工期は2028~30年度。新庁舎はRC造4階建て延べ4402平方mの規模を想定している。26年度に設計を委託する予定で概算要求しているが、昨年度も「特A」でありながら予算配分が見送られた。

 個別意見書ではこのほか、仙台第2合同庁舎(総務省関連)の空調設備改修が26~28年度で20億7624万円、国立病養所東北新生園の第1メープルケアセンターエアコン更新整備が26~27年度で3億3913万円、ナースコール更新と無線ネットワーク工事が同年度で1億7187万円、管理棟および職員更衣棟エアコン更新整備が同年度で1億1728万円、エネルギー棟蒸気ボイラー他更新工事が同年度で1億0751万円(いずれも全体計画額)となっている。

 26年度の計画額は、仙台第2合庁の空調設備が4億1524万円、東北新生園のメープルケアセンターエアコンが1億3565万円、ナースコールと無線ネットワークが6875万円、管理棟および職員更衣棟エアコンが4691万円、エネルギー棟蒸気ボイラー他が4300万円。

 これ以外では、仙台法務総合庁舎の受変電設備改修が28~29年度で9億6321万円、エレベーター改修が同年度で1億4422万円、仙台第2法務合同庁舎の建具改修が26年度で1億8225万円、仙台合同庁舎(財務局)の建具改修が26年度で6332万円などとなっている。

 このうち、仙台法務総合庁舎の受変電設とエレベーターは、26年度で設計を行う予定。

 営繕計画に関する意見書は、概算要求に先立って国土交通大臣が各省庁より送付された営繕計画に対し、技術的な見地から意見を述べ、各省庁や財務省に送付するもの。各省庁は財務省と協議して実際に予算化するものを決める。あくまで技術的な見地から意見を述べているに過ぎないため、内容が変更になることもある。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.