管渠と回遊路を整備 中心市街地 2カ年継続費に1.1億円(大子町補正)

[2025/9/5 茨城版]
 大子町は、3日開会の定例町議会に、7243万円を追加して総額を119億8920万円とする本年度の一般会計補正予算案(補正第5号)を提案した。主なものでは、それぞれ計上していた中心市街地管渠敷設とまちなか回遊散策路整備工事費を組み直し、中心市街地管渠及び回遊散策路整備工事費として総額1億1333万円の2カ年継続費を設定する。このほか、橋梁補修設計に2786万円、袋田観瀑施設吊橋付近の落石防護柵設置工事費に1367万円を計上している。

 中心市街地の管渠敷設は、旧町役場跡地に整備した排水処理施設に接続するもの。

 当初は、管渠敷設工事費に6343万円、散策路整備工事費に1378万円をそれぞれ計上していたが、工事区間の一部が重複。施工の効率化の観点からそれぞれ全額を削除し、一体的に進めることとした。

 また、八潮市の道路陥没事故を受けて、部材の一部を耐震性の高いものへと変更している。これにより事業費が増加し、年度内の完了が見込めないため、2カ年継続費を設定する。管渠工事では、700mmのボックスカルバートを延長235m敷設。耐震性を高める対策として、ボックスカルバートの接続部にゴム材のものを利用する。設計は水工エンジニアリング(水戸市)でまとめた。また、回遊散策路の整備延長は165m。歩道部分にカラー舗装を行い、歩道部の明確化と安全対策を図る。

 長寿命化修繕計画で進めている橋りょう補修では、国への追加要望分に内示があったため、4橋分の設計委託料を確保する。対象は、▽135号橋(外大野、橋長3.1m、幅員5.6m)▽234号橋(西金、橋長3m、幅員6.4m)▽間々下橋(高柴、橋長7m、幅員2.5m)▽4076号橋(小生瀬、橋長13m、幅員3m)──としている。

 袋田の滝では、観瀑トンネルから吊橋に向かう通路脇に設置されている落石防護柵(高さ3m、延長11m)の改修を行う。経年劣化により機能低下が懸念されていることによるもの。通行客の安全確保に向けて既存の柵を撤去し、新たな柵を設置する。

 このほか、文化福祉会館「まいん」のホール棟照明器具(非常用照明)LED化更新工事費に175万円を予算化する。耐用年数経過に伴いLEDに更新するもの。当初は本年度に交流棟、26年度に文化ホール棟の更新を予定していたが、工事を始めるに当たっての再点検により、両棟それぞれに不具合を確認。合わせて更新工事を行うことから事業費を増額する。更新箇所は両棟で計53カ所を予定している。

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