2号館1.5万平方m建替え 津田沼に機能集約(日本大学生産工学部)

[2025/9/5 千葉版]
学校法人日本大学(東京都千代田区)は、船橋市三山地区の津田沼キャンパス(生産工学部)で、2号館の建替えを計画している。構造・階数はS造6階建て、容積対象面積は1万5624平方m。設計は伊藤喜三郎建築研究所(東京都豊島区)が担当、施工は未定。工事は既存2号館の解体工事と一括で発注する。2026年1月から解体工事に着手し、29年3月の完成を目指す。

計画では、交差点に面したキャンパス南東側に位置する既存2号館(食堂・購買部)を解体した跡地に建て替える。

キャンパスの一元化と全施設の新耐震基準への適合を目的とした生産工学部創設70周年記念事業の中核施設として計画し、実籾キャンパスの機能を津田沼キャンパスに集約することにより、学生や教員の移動負担の解消や管理コストの削減を図る。

建築物の名称は、「仮称・日本大学生産工学部津田沼校舎新2号館」。

新2号館には講義室や食堂、研究室を新設するほか、学生たちの拠点となる多くのスペースを整備し、地域に開かれたキャンパスを体現する。

ゾーニングは、講義室や事務室が配置された1・2階の低層ゾーン、食堂や屋外テラスが配置された3・4階の中層ゾーン、教養・基礎科学系の研究室が配置された5・6階の高層ゾーン(大屋根部分)の三層で構成する。

大屋根の下には半屋外の4層吹抜け広場をぐるりと取り囲んで諸室を配置。広場に面して屋外に設けられた階段やエスカレーター、デッキがメイン動線を形成する。

屋外テラスは、3階の南東角と北西角、4階の東面に設け、食事のテラス席やイベントスペースとして多目的に利用する。カフェは、キャンパス外の交差点からも直接アクセスすることが可能で、近隣の住民にも開放する。

将来的に2階レベルで1号館(事務棟)との連絡通路を設ける計画としているが、実施については現時点では未定となっている。

なお、津田沼キャンパスでは、年度内の竣工に向け、「建築工学科5号館」東側で、新2号館建設まで一時的に使用する仮食堂の建設を進めている。新2号館建設後は別用途で活用する。

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