県営多古地区ほ場50ha大区画化 事業費17億円(千葉県海匝農業)
[2025/9/6 千葉版]
県営多古地区土地改良事業が計画決定した。県海匝農業事務所が、多古地区のほ場50haで、農地の大区画化を進めるとともに、パイプラインなどを整備する計画。事業費は17億円規模を概算している。事業計画書作成業務は内外エンジニアリング(千葉営業所・松戸市)が担当した。
多古地区は多古町の二級河川借当川沿いに位置する。昭和30年代に土地改良事業により、ほ場が整備されているものの、区画は10a程度となっており、農道の幅員が狭いため、大型機械の導入や効率的な営農の妨げとなっている。
そのため、県営土地改良事業では、ほ場40aを標準区画とした大区画化を進めていく。これに併せ、暗渠や用排水路、農道などを一体的に整備する計画だ。
工事概要は、整地工が区画整理(面積約50ha)、道路工が砂利舗装の支線道路(延長8.4km)、用水路工がパイプライン(延長8.5km)、水中ポンプ2台、排水路工が支線排水路(延長1.9km)、小排水路(延長2.6km)、管排水路(延長1.7km)。全ての水田で暗渠排水工を実施する。このほか、ライスセンター用地(面積4400平方m)も確保する計画だ。
総事業費は17億1800万円を概算。県海匝農業事務所によると、今後、測量や設計などを本格化するとともに換地などの手続きを進め、早期の着工を目指す。2032年度の完了を予定している。