幅員15.5mに変更 前橋水戸線 都市計画変更案を縦覧(県都市政策課)
[2025/9/6 栃木版]
県都市政策課は5日、足利佐野都市計画道路の都市計画を変更するため、都市計画案の縦覧を開始した。変更の内容は、都計道3・4・1号前橋水戸線の佐野市大橋町交差点から免鳥町交差点までの約1300m区間について、一般部の幅員を160mから155mに変更し、交差部には付加車線を設けるため160mから180mに変更する。なお、県はこの区間を主要地方道桐生岩舟線の免鳥町工区として拡幅改良に取り組んでおり、まずは大橋町交差点から中央交差点までの700m区間を先行して整備する。
桐生岩舟線免鳥町工区の事業化へ
前橋水戸線は、佐野市関川町(佐野市道1級19号線との交差点)から足利市小俣町(群馬県桐生市境)へ至る、延長約2万5690mの幹線街路となる。起点から足利市大久保町地内の都計道3・4・104号川崎本郷線交差点までの区間は幅員160mで、同交差点から終点までは幅員180mで都市計画決定されている。
今回都市計画変更を予定しているのは、佐野市大橋町交差点から免鳥町交差点までの約1300mの区間。沿線は工業系の用途地域が指定されており、事務所や自動車関係の店舗などが多数立地している。また、区間の東側に立地する佐野市立西中学校には、2028年4月に周辺の4つの小学校を統合した義務教育学校の開校が予定されている。
このため、自転車利用者や歩行者の増加が見込まれており、安全安心で快適に利用できる道路空間の構築が必要となっている。さらにこの路線は第二次緊急輸送道路に位置付けられ、西中学校は佐野市の緊急避難場所(指定避難所)にも指定されていることから、平常時はもとより災害時にも、円滑な通行機能の確保が求められている。
そこで今回、この義務教育学校の開校による将来的な歩行者自転車通行の増加を考慮して横断構成の見直しを行った結果、この区間の幅員を160mから155mに変更し、佐野市道2級126号線や3・3・2号佐野田沼線との交差点部は安全で円滑な交通を確保するため、付加車線を設けて幅員を160mから180mに変更する。
なお県では、この区間を主要地方道桐生岩舟線の免鳥町工区として、道路の拡幅と歩道設置を進めている。現行の幅員は95mで、改良後は車道325m×2と路肩15m×2、および両側に30mの歩道を配置。また右折渋滞に対応するため、交差点部は18mに拡幅して右折レーンを整備する。
このうち、大橋町交差点の西側に立地する西中学校の義務教育学校化に伴い通学児童・生徒の増加が見込まれていることから、まずは大橋町交差点から中央交差点までの700mの区間を先行して事業を実施していく方針としている。
都市計画案に意見のある人は、19日までに住所、氏名、生年月日、職業および電話番号、ならびに意見の趣旨やその理由を記載した意見書を、持参、郵送、または県電子申請システムで提出する。提出先は県都市政策課計画担当か県安足土木事務所企画調査部企画調査課、佐野市都市建設部都市計画課計画係のいずれかとなっている。