年度内に基本設計 地域振興施設 ミカミで建設地の測量(行方市)
[2025/9/9 茨城版]
行方市は、地域振興施設(道の駅)の整備に向けて建設地の測量業務に取り掛かる。業務はミカミ(水戸市)に1700万円(税抜き)で委託した。年度内にも施設の基本設計に着手したい考えで、当初予算には測量を含めた調査設計業務委託料6350万円を確保。発注方式は公募型プロポーザルが有力。業務は来年度に繰り越すことも検討している。
道の駅の整備は東関東自動車道の市内開通とPA設置を受けてのもの。建設地は東関道とPAの西側で、主要地方道水戸鉾田佐原線の交差部。観光や特産品などの魅力を発信することで、地域の活性化を図る。
施設には▽休憩機能▽情報発信機能▽地域連携機能▽防災機能▽住民サービス向上──を盛り込む。休憩機能としては24時間利用可能な駐車場やトイレ設備、ベビーコーナー、ベンチ、テーブルなどを整備。情報発信機能では総合案内所や情報発信コーナーを設ける。
地域連携機能にはレストランやフードコート(カフェスペース含む)、直売所・物販施設などを計画。防災機能では防災備蓄倉庫や非常用発電設備、防災トイレなどを導入する。住民サービス向上としてはコンビニエンスストアや遊具の配置を検討していく。
機能ごとに算定した想定面積は屋内が2300平方m、屋外が1万2450平方m。屋内施設の主な内訳はトイレ310平方m、飲食施設520平方m、直売所・物販施設500平方m、付帯施設240平方mなど。駐車場は県道側が94台(小型81台、大型13台)、高速道路側が55台(小型45台、大型10台)を試算している。
概算事業費は用地取得費が不透明であることや昨今の建設物価の高騰により未定としている。今後、関係機関との協議も踏まえながら算定する方針。
事業手法については公設公営(従来方式)、公設民営(設計+建設+指定管理、EOI方式、DBO方式)、民設民営(PFI方式)などを比較検討。市の財政的な負担を考慮しながら、今後決定していく。
PAと連携しながら事業を進めるため、開業時期は未定。基本計画策定支援業務は建設技術研究所(本社・東京都中央区)が担当した。なお、NEXCO東日本では17日にPAの施設本体と設備に係る詳細設計業務の一般競争入札を執行する。