柏の葉に近隣センター新設 設計で継続費1.5億円(柏市)
[2025/9/10 千葉版]
柏市は、柏の葉キャンパス駅周辺で、地域の交流拠点となる新たな近隣センターを整備する。9月の補正予算案に設計委託料として2カ年で総額1億5500万円の継続費を設定するほか、用地買収に伴う不動産鑑定として180万円を計上している。2025~26年度に設計をまとめ、27~28年度の2カ年で建設、29年度中の供用開始を目指す。
近隣センターは、市民に活動の場を提供し、地域づくりに関する事業を進めるため、中学校区ごと市内に23施設が整備されている。うち、同敷地内に体育室を併設しているのは9施設。
そこで、未整備地区となっている柏の葉エリアでも、支所機能などの集約を図りながら早期に近隣センターの整備を進めることにした。
建設候補地については、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」周辺の土地区画整理事業区域内の用地を想定し、県と用地取得に向けた協議を進めている。
面積は約2950平方m。国道16号に近く、道路を挟んで結婚式場「アニヴェルセル柏」の西側に位置している。現況は、駐車場など。
機能や規模については今後検討するが、太田和美市長は、「市民ニーズに即した地域コミュニティや地域防災の拠点となるよう、ふるさと協議会をはじめとする地域のみなさん、関係機関との合意形成を図りながら取り組んでいく」と話している。
市内に23施設ある近隣センターの総延床面積は約2万8000平方m(出張所など機能除く)。平均的な規模は約1000平方m。
同市では、昭和50年代から地域自治意識の向上を目的とした「ふるさと運動」が展開され、近隣センターを活動拠点とした住民組織「ふるさと協議会」が市内21の地区に組織されている。
なお、市では、耐震性に課題のある沼南近隣センターについても、建て替える方針を示している。
構造はRC造・SRC造・S造、規模は地下1階・地上3階建て延べ3775平方m。沼南町の中央公民館として1977年に整備され、2016年4月に沼南近隣センターに移行した。今年3月末に閉館し、新たな施設ができるまでの間、代替施設として近辺の施設を案内している。