富谷で園舎建て替え 仙台ぱれっと福祉会(宮城県 富谷市が土地提供)

[2025/9/12 宮城版]
 富谷市で富谷幼稚園を民営化するに当たり、既存園舎の改築が計画されている。市によると、民営化の事業者に選んだ仙台ぱれっと福祉会(富谷市)が、既存園舎を取り壊し、新しい園舎を建設する計画だ。利用定員は120人で、認可定員が138人とする。2027年度で解体工事や新築工事を進め、28年4月1日に開園を目指す。

 民営化事業では、既存の富谷幼稚園を活用し「幼保連携型認定こども園」を設置する。市は同者に既存の園舎や設備を無償譲渡し、土地を10年間無償で貸し付ける予定。

 富谷幼稚園は27年3月末で閉園する考え。閉園までは既存園舎を使用するため、27年4月以降に解体工事や、新園舎の建設工事を進めることになる。

  新築に当たっては、国庫補助事業の「就学前教育・保育施設整備交付金」を活用する見込み。補助率は交付基準額の4分の3(国と市の補助の合計)。新築の場合は、経済性やCO2削減効果などを検討した上で、ゼブオリエンテッド相当以上を目指すこととしている。

 富谷幼稚園の所在地は同市富谷狸屋敷13。敷地面積は4582平方m。用途地域は第一種住居地域。建ぺい率は200%、容積率が60%。園舎はRC造平屋708平方mの規模。

 主な施設は保育室4室、遊戯室、職員室、図書室、会議室、トイレ、倉庫などが設けられている。現在の定員は90人。

 富谷幼稚園に隣接する富谷保育所は、引き継ぎ保育を進めた後、28年3月31日で閉園し、子ども園にスライドする。こちらの跡地利用は未定。

 仙台ぱれっと福祉会は2021年8月設立の社会福祉法人。もともとは1976年4月設立の仙台ジェー・シー・アイが前身。80年5月にジェー・シー・アイに社名変更し、2000年6月に介護保険事業部を開設、16年4月に仙台市小規模保育事業A型のぱれっと保育園を開園した。23年11月に富谷市成田に本社を移転した。

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