道路36件と河川8件 市町村の県要望 対応状況を議会に報告(県土木部)

[2025/9/13 茨城版]
 県土木部は、県所管の公共事業における本年度の市町村要望について、第1位事項に対する対応状況をまとめ、県議会に報告した。道路整備を36市町村、河川・海岸の整備を8市町が要望。項目では水戸市が都市計画道路中大野中河内線の整備、日立市が国道245号の早期完成、土浦市が土浦港線の整備促進、古河市が女沼川の整備促進などを盛り込んだ。

  水戸市が整備を要望した都市計画道路中大野中河内線は、市南部を東西に連絡する幹線道路。県と水戸市が役割を分担して整備を進めている。

 全体整備延長15.9km(県8.6km、市7.3km)のうち、これまでに5.1km(県4km、市1.1km)の整備を終えた。県施工の酒門工区では東側約200mがことし2月に開通し、酒門六差路の四差路化を完了。今後は西原工区の延長1200mの4車線化を進める見込み。未整備区間については、周辺道路の整備・交通状況を踏まえて対応を検討していく。

 日立市は、国道245号(久慈大橋、日立港区北拡幅事業)の早期4車線化を求めた。同路線は、水戸市から日立市へ至る県北部地域の沿岸部を南北に縦断する幹線道路。久慈大橋の4車線化では東海村豊岡から日立市留町までの延長1000m、幅員22mで計画している。

 総事業費は約100億円。引き続き、用地取得を進めるとともに本年度は橋梁下部工事に着手する。また、日立港区北拡幅は日立市久慈町から水木町までの延長1880m、幅員25m(4車線)で計画。総事業費は約67億円と試算し、用地取得と道路改良工事を実施していく。

 土浦市は県道土浦港線(都市計画道路荒川沖木田余線)の整備促進を要望した。この道路は、土浦市と阿見町、牛久市のJR常磐線沿線の各駅を中心とした市街地間を結ぶ都市軸道路で、国道6号を補完する幹線道路でもある。

 4車線化の整備延長は370m、幅員25mで計画。総事業費は約17億円を見込む。事業区間である土浦駅から北側区間1000mについて、用地取得を進める。

 古河市は女沼川改修の促進を要望。事業延長は5500mで、利根川合流部の釈水水門から国道354号下辺見橋までの区間を対象としている。全体事業費は95億5100万円。これまで下流の釈水水門から約2150mの整備を完了している。今後は橋梁架け替えや伏越の改築を早期に完成させるとともに未整備区間の用地取得を進める。

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