成田空港と圏央道直結 IC新規事業化へ準備 (千葉県)
[2025/9/17 千葉版]
千葉県は、成田空港・周辺地域と圏央道を直接結ぶ、新たなインターチェンジ(IC)の事業化を検討している。国やNEXCO東日本と協議しながら、連結許可申請の準備を進めており、新規事業化に向け、年度内にも公共事業評価審議会に諮りたい考えだ。
第3滑走路の新設など「成田空港第2の開港プロジェクト」に伴う空港を核とした産業拠点の集積、空港周辺のまちづくり、機能強化による更なる交通需要に対応するため、成田空港・周辺地域と圏央道を結ぶ、新たなインターチェンジの整備が求められている。
本年4月には国の制度改正により、高速道路や国道のみに認められていた地方自治体によるインターチェンジの整備が圏央道でも可能となったため、県は、国やNEXCO東日本と協議を進めながら、連結許可申請の準備を進めている。
新たなインターチェンジの設置場所は、成田空港・周辺地域と直結する圏央道の圏央成田IC(成田市)と多古IC(多古町)の間を想定している。
開会中の県議会で、高梨みちえ副知事は、空港会社や周辺市町と連携しながら、新たなインターチェンジの実現に向けて全力で取り組んでいく考えを示している。
県と空港会社は、インターチェンジの設置位置や構造、整備手法を検討した結果、「地域活性化インターチェンジ制度」を活用することが最適と結論付けた。
一般国道の自動車専用道路である圏央道では適用されないため、県と空港会社は昨年度、国土交通省に対して、同制度を適用するよう求めていた。県内では、この制度を活用し、関東自動車道の酒々井、谷津船橋の両ICが整備されている。