355号で橋梁上部工 主要事業 桜川の河道掘削を推進(県土浦土木)

[2025/9/18 茨城版]
 県土浦土木事務所(丹正史所長)の主要事業をまとめた。道路関連では国道125号つくばバイパスの道路改良工事、国道355号石岡岩間拡幅の橋梁上部工事、牛渡馬場山土浦線の歩道整備工事などを予定。河川事業では桜川の河道掘削工事などを進める。土地区画整理事業ではつくばエクスプレス沿線の2地区で宅地造成工事などを実施する。

 道路事業のうち、国道125号つくばバイパスでは用地買収と道路改良舗装工事を行う。県南・県西地域を東西に連絡する路線で、常磐自動車道土浦北ICや筑波山地域のアクセス機能強化、つくば市北部の交通渋滞緩和を図る。事業は1990年度に開始し、全体計画が延長5920m(幅員25/14m)。2024年度末での事業費ベースの進捗率は98%となっている。

 国道355号石岡岩間拡幅では東成井工区で橋梁上部工事と道路改良舗装工事、柏原工区で用地買収を進める。千葉県香取市から笠間市までを南北に結ぶ道路で、周辺幹線道路とのアクセス強化、石岡市内の渋滞緩和などを目的に4車線化整備を行っている。事業は19年度に開始し、全体計画は延長8990m(幅員25/13m)。進捗率は57%。

 桜川土浦潮来自転車道線(つくば霞ヶ浦りんりんロード)では自転車道整備工事、休憩施設整備工事、測量・設計、用地買収を予定。交流人口拡大による地域活性化に加え、地域経済の発展を目指す。事業は00年度に開始し、全体計画は延長44km(幅員3-4m)。進捗率は67%。

 都市軸道路整備事業では橋梁上部工事、橋梁付帯工事、道路改良舗装工事を推進。埼玉県の東京外環自動車道からつくば市の国道354号を結ぶもので、TX沿線開発地区の新たな交通需要に対応する。事業は1993年度に開始し、全体計画は延長7800m(幅員30-40/13m)。進捗率は92%。

 牛渡馬場山土浦線では用地買収と歩道整備工事を実施する。JR神立駅の北側市街地に位置しており、整備により通学児童の安全を確保。事業は2019年度に開始し、全体計画は延長1100m(幅員11/6m)。進捗率は31%。

 河川事業のうち、桜川では筑波工区(さくら大橋-筑真橋)の河道掘削工事を行う。土浦市、つくば市の浸水被害解消のため、霞ヶ浦河口部から筑真橋間の改修事業に着手。筑波工区の整備は1980年度に開始し、全体計画は延長15.5km。進捗率は63%。

 土地区画整理事業はTX沿線地域における都市基盤の整備などにより、万博記念公園駅を中心とした新たなまちづくりを進めるもの。島名・福田坪地区では宅地造成・歩行者専用道路工事、埋蔵文化財発掘調査などを実施する。全体計画は242.9haで、進捗率は96%。

 上河原崎・中西地区では宅地造成・区画道路工事、供給処理施設設置工事などを想定。全体計画は168.2haで、進捗率は82%。事業期間はいずれも2000-32年度(清算期間5年を含む)。

 土浦土木事務所は土浦市、石岡市、つくば市、かすみがうら市、つくばみらい市の5市を管轄。広域的な幹線道路網の整備、県民の生命財産を守るための河川整備のほか、都市公園の長寿命化対策、道路維持修繕、TX沿線の土地区画整理事業などを進めている。

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