利根西部で区画整理 主要事業 川原代の用排水施設工事(県稲敷土地改良)
[2025/9/20 茨城版]
県稲敷土地改良事務所は、25年度の事業実施地区の概要を明らかにした。かんがい排水事業は余郷入地区の排水機場の付帯工事、ほ場整備事業は利根西部地区の区画整理工事などを予定。土地改良総合事業では川原代地区の農業用用排水施設や農道の排水路工事を計画している。農地中間管理機構関連農地整備事業では石川地区の区画整理工事に取り組む。
かんがい排水事業のうち、余郷入地区では排水機場の付帯工事を実施する。機場の老朽化による機能低下に対応し、水田の汎用化を保持。受益面積は363.8haで、主要工事は機場工1カ所。工期は07-25年度。総事業費は約15億円を見込んでいる。
ほ場整備事業のうち、利根西部地区では区画整理工事として用排水路や道路の整備を行う。区画形状の大区画化を図り、効率的な農業の実現を目指す。受益面積は241.5haで、主要工事は整地工241.5ha、道路工32.7km、用排水路工(パイプライン工241.5ha、揚水機場工8カ所)、排水路工(幹線2.4km、支線27.1km)、暗渠排水工226ha、農業集落道路2.4km、農業集落排水2.4km。工期は18-29年度。総事業費は57億7800万円。
大塚上地区では暗渠排水工事を推進。区画整理による大区画化や用排水路の整備に取り組む。受益面積は25.7ha。主要工事は区画整理工25.7haや暗渠排水工24.9haで、工期は21-26年度。総事業費は6億1600万円と算出。
藏後余郷入西部地区では換地業務を進める。用水施設、排水施設、用水ポンプなどを総合的に整備し、営農の近代化を図る。受益面積は148.6ha。工事内容は整地工148.6ha、道路工17.4ha、客土工66.3ha、用水路工31.8ha、排水路工14.1kmで、工期は24-33年度。総事業費は47億4000万円。
土地改良総合事業のうち、川原代地区では排水路工事を計画。用排水施設を整備し安定した用水供給を行うとともに、農道を拡幅することで生産性の高い農地を確保する。受益面積は147haで、主要工事は用水路工(パイプライン138.6ha、用水機場4カ所、ゲート2門)、排水路工7.6km、農業用道路14.3km。工期は19-26年度に設定。総事業費は19億1700万円と試算している。
十三間戸地区では用排水路工事を実行する。既存設備の老朽化に対応することで、地域の農業競争力強化につなげる。受益面積は83.5haで、主要工事は農業用用排水工81.8ha、農道工900m。工期は22-27年度。総事業費は9億9900万円。
農地中間管理機構関連農地整備事業のうち、石川地区では区画整理工事を施す。また、既存の土水路や井戸ポンプに代わり、用排水路を整備する。受益面積は16.8ha。主要工事は整地工16.8ha、道路工2km、用水路工5.5km、排水路工2.6km、暗渠排水工15.9ha。工期は24-29年度で、総事業費は4億6600万円。