来月に設計プロポ 協和地区統合校 30年度の開校目指す(筑西市)
[2025/9/23 茨城版]
筑西市は、(仮称)協和地区義務教育学校の整備に向け、基本構想・基本計画を策定した。施設規模は新校舎が4800平方m、新屋内運動場が1000平方mの規模を想定する。9月補正予算には、基本・実施設計委託料として2億3161万円の3カ年継続費を設定している。予算が決まれば、10月にも設計業務の公募型プロポーザル方式を公示し、優先交渉権者を12月に決定する。順調に進めば、開校は30年4月になる見込みだ。
協和中学校区の小学校3校のうち2校が適正規模を満たしておらず、施設自体も築年数約60年と老朽化している。安定して適正規模を維持できる教育環境の整備が緊急の課題だった。
協和地区の義務教育学校は古里小学校、新治小学校、小栗小学校、協和中学校を統合し、既存校舎と新校舎を連結した施設一体型義務教育学校として整備するもの。協和中(門井1803-7)の敷地5万7077平方mを一部拡張して建設する。
基本構想・基本計画を見ると、施設整備の基本方針として、▽小中一貫教育に適した機能的でコンパクトな施設▽誰もが明るく快適に過ごせる施設▽確かな学力を育む施設▽安全・安心で維持管理のしやすい施設▽将来の公共施設複合化を見据えた施設──の5点を掲げている。
構造・規模は、新校舎がRC造3階建て、延べ面積4800平方m、新屋内運動場はS造平屋、床面積1000平方mを想定。内装材を木質化するほか、バリアフリー化やユニバーサルデザインを導入する。内部には、多様な学習形態に対応する普通教室、可動間仕切りを備えた特別支援教室、メディアセンターを整備した特別教室などを設け、屋内運動場は避難所として地域開放を見据えた機能を持たせる。
今後のスケジュールは、25-27年度で測量や基本・実施設計の策定を進める。9月補正では、基本・実施設計委託料のほか、測量委託料に2476万円、土地鑑定評価調査委託料49万円を計上した。測量業務については11月入札を予定する。
本体工事は27-29年度の3カ年で進め、30年4月の開校を目指す。3小学校の跡地利用は庁内で検討するという。