検見川・真砂スマートIC 緑地改修に先行着手 (千葉市)
[2025/9/19]
千葉市は、東関東自動車道に接続する検見川・真砂スマートインターチェンジ(仮称)の整備に向けた検討を本格化している。オンランプの整備に伴い、袖ケ浦第3緑地の改修が必要となるため、先行して工事に着手する方向で検討していることが分かった。今月下旬から事業説明会を開催する予定だ。
千葉市とNEXCO東日本は、美浜区で国道357号と東関東自動車道を接続するスマートインターチェンジ(IC)を新設する。千葉市が国道から料金所までの区間と国道の3車線化、NEXCO東日本が料金所から東関東自動車道までの区間をそれぞれ整備していく。
スマートICの設置箇所は、国道357号の千葉西警察入口交差点から東京側約700m付近を想定。形式は東京方面への入口と市原方面への出口のハーフICとなる。
オンランプは、検見川陸橋の東京側で国道と東関東自動車道に平面接続する。東京方面への入口にETC専用の料金ゲート2カ所を設置する計画だ。
オンランプを設置することにより、国道の線形を変更する必要があるため、袖ケ浦第3緑地側を拡幅する。緑地内で遊歩道などの改修を計画しているという。
スマートIC付近の交通の流れをスムーズにするため、千葉西警察入口交差点からオンランプまでの区間について、2車線の国道を3車線化する。
オンランプの整備や袖ケ浦第3緑地の改修について、今月下旬から来月にかけて事業説明会を開催する。その後、先行して緑地の改修に着手する方針だ。
オフランプについては、国が一体的に整備する検見川立体と併せ、予備設計を進めており、進ちょく状況を踏まえ、別途、事業説明会を開催する予定だ。
開会中の市議会定例会で神谷俊一市長は、検見川・真砂スマートインターチェンジの整備など、広域幹線ネットワークを強化する取り組みは、市の持続的発展に大きく寄与することから、引き続き積極的に事業を推進していく考えを示した。
国土交通省は20年10月、新規準備段階調査箇所として検見川・真砂スマートインターチェンジを採択した。計画的・効率的な準備や検討を推進するため、同年12月に準備会を発足。22年8月に地区協議会を設置し、同年9月に新規事業化が決定している。