沼南庁舎バス乗継場が候補地 近隣センターの建て替え(柏市)

[2025/9/22 千葉版]

2025年3月末に閉館した沼南近隣センター

2025年3月末に閉館した沼南近隣センター

柏市は、沼南近隣センターの建設候補地として、同じ大島田地区にある沼南庁舎バス乗継場を想定していることが分かった。敷地面積は周辺市有地を含む約3600平方m。バスの乗継ぎ機能を維持しながらの整備を想定しており、バス乗継場を利用するバスやタクシーの事業者、交通管理者の警察などとの協議をはじめ、地域利用団体との合意形成を図りながら計画の具体化を目指すことにしている。

既存の沼南近隣センター(愛称・ひまわりプラザ)は、吊り天井の崩落対策としてワイヤーネットの設置を計画していたが、ネット設置により耐震性を一層弱める危険性が報告された。安全対策の見通しが立たなくなったことから3月末で閉館。市では、地域の交流拠点となる新たな近隣センターの整備を検討していた。

大島田地区の沼南庁舎バス乗継場は、旧施設の北側約200mに位置し、阪東バスや東武バス、かしわコミュニティバス「ワニバース」が利用している。

沼南庁舎は、支所機能のほか、こども図書館、郷土資料展示室、風早北部地域いきいきセンターなどの機能を備え、バス乗継場に隣接して「風早北部小学校こどもルーム第2」が整備されている。

市では、地域団体や利用者団体代表者などによる近隣センター整備検討会を10月に立ち上げ、整備場所や導入機能、規模などについて意見を交わすことにしている。

旧沼南近隣センターは、沼南町の中央公民館として1977年に整備され、2016年4月に沼南近隣センターに移行した。

構造はRC造・SRC造・S造、規模は地下1階・地上3階建て延べ3775平方m。建物と県道側駐車場の敷地面積は4000平方m弱。

沼南近隣センターのほか、市立図書館沼南分館など複数の機能を持ち、約500席の大ホール、多目的ホール、音楽室、集会室、学習室などを備える。駐車場の収容台数は、施設正面の第1が23台、施設裏側の第2が77台の計100台。

市立図書館沼南分館については、規模を縮小して沼南支所1階ロビーに移設し、資料の貸出返却、予約本の受取りなどのサービスを提供している。

市内には全部で23の近隣センターがあり、未整備地区となっている柏の葉エリアでも、新たな近隣センターの整備を計画している。

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