4基新設を一括発注  柏たなか駅のエスカレーター(柏市)

[2025/10/3 千葉版]

柏たなか駅西口(写真上)と東口(下)におけるエスカレーターの設置個所

柏たなか駅西口(写真上)と東口(下)におけるエスカレーターの設置個所


柏市は、つくばエクスプレス「柏たなか駅」の西口と東口に上下エスカレーターを設置する。9月の補正予算で、エスカレーター設置事業に4カ年で総額12億3800万円の継続費を設定している。設置工事は西口・東口を一括で、一般競争入札により10月中に発注する予定だ。

柏たなか駅の周辺は、開発の進捗により人口が増加傾向にあり、駅の利用者が増えている。そこで、東西両側の階段脇に、上下方向各1基ずつ計4基のエスカレーター設置し、線路や道路で分断される東西の回遊性や、移動性の向上を図ることにした。

設置工事は今年度発注し、施工業者がメーカーにエスカレーターの生産を発注。製造と工事準備が整い次第、27年度に西口に2基、2028年度に東口に2基、順次設置する方式を想定している。3日に市が公表した発注予定における工期は3カ年。

エスカレーターの生産は、国内主要メーカーに対するヒアリングによると、都内の再開発などにより生産が受注に追いついていない状況にあり、市では、国の補助金の活用を含め、早期に発注できるよう準備を進めていた。

柏たなか駅エスカレーター設置詳細設計委託は、中央コンサルタンツ(名古屋市中区)が担当した。

柏たなか駅は、つくばエクスプレスの開通にあわせ2005年8月に開業した。駅周辺地区の人口は、大型マンションの建設など宅地開発に伴い、2007年の743人から24年の1万2037人へと急増している。

市内では、2017年に北柏駅北口既存通路に上りのエスカレーターを設置した。

北柏駅北口周辺では、商業施設や子育て関連施設の整備が進んでおり、JR東日本と進めている南北自由通路の整備とあわせて、南口と北口駅前広場にそれぞれ新しくエレベーターやエスカレーターを設置することにしている。

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