長寿命化計画を策定 環境センター 設備改良検討へプロポ(笠間市)

[2025/10/8 茨城版]
 笠間市は、環境センターの延命化に向けて長寿命化総合計画を策定する。計画は、施設を効果的に保全管理するため施設保全計画と延命化計画で構成。また、施設の修繕範囲や概算事業費を含む期間改良事業計画を策定する。計画期間は20年間。6日には設備改良検討業務の業者選定へ公募型プロポーザルを公告した。

 環境センターは友部地区と岩間地区、水戸市の内原地区を対象としたごみ処理場として、1992年に稼働開始。現在は笠間市全域を対象としている。

 施設や設備の老朽化が進んでいるため、現施設の東側にあるグラウンドに建て替えを行う計画を示していた。しかし、建設コストの上昇により整備手法を見直した結果、基幹的設備改良工事による延命化を図ることに決定した。

 今回の業務では、煙突などの設備を含む劣化度調査や施設の維持補修履歴の調査などを行う。調査の上、重要度の高い設備・機器の選定や適切な保全方法を踏まえた施設保全計画と、基幹的設備機器や機器の更新などを含む延命化計画からなる長寿命化総合計画を策定する。

 あわせて、基幹改良事業計画を策定。施設や設備機器の修繕範囲、各プラントメーカーに対する基幹改良工事参入の意向調査、基幹改良事業費(建設費・運営費・解体費)の算出・比較などを行う。

 対象施設は、ごみ焼却施設と粗大ごみ処理施設。施設規模は、SRC造地上4階地下1階建て。煙突は外筒がRC造、内筒が鋼板。延べ面積5724・86平方m。処理能力は焼却施設105トン/16時間(准連続燃焼式焼却炉方式)と、粗大ごみ処理施設は35トン/5時間(乾式回転式破砕機)。

 プロポーザルの参加表明書は27日まで受け付け、参加資格確認結果を31日に通知する。企画提案書は11月11日まで受け付ける。プレゼンテーション審査は20日に実施、下旬ごろに結果を通知予定。12月上旬ごろの契約締結を目指す。委託料限度額は4338万4000円(税込み)。履行期間は27年1月29日まで。

 問い合わせは、資源循環課施設整備グループ(電話0296-77-1101、内線130)まで。

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