文挾BPII期で予備設計 9月補正 緊急輸送道路の交差点改良(県道路整備課)
[2025/10/10 栃木版]
県は9日の県議会最終日に議決された9月補正予算で、県単公共事業費に8億円、公共事業関連調査費に2億円を追加した。県道路整備課では県単公共事業のうち3億円の配分を受け、国道119号の山王交差点や国道121号の貝島交差点など、緊急輸送道路や主要な幹線道路等で小規模改良を実施する。また、公共事業関連調査費のうち5000万円を充当し、国道121号文挾バイパスII期の予備設計や主要地方道那須烏山御前山線横枕I工区の詳細設計など、交付金事業などの円滑な導入に向けて必要な測量・設計などを実施する。
同課の県単公共事業費は、当初予算の27億1600万円に3億円を追加して30億1600万円を執行する。今回の補正では、主に交差点改良や歩道整備などの小規模改良を実施する。
主な箇所として、宇都宮市の国道119号から山王団地に入るT字路交差点では、国道側に右折レーンを設置するため本年度は路線測量と道路詳細設計を実施する。
日光市内で国道119号と県道今市スポーツセンター線が交差するT字路の山口交差点も、国道号側に右折レーンを設置する。既に一部着工しており、今回は事業費を追加して工事を推進する。
国道121号の鹿沼市貝塚地内では、黒川に架かる橋梁の東側の交差点に右折レーンを設置する。既に詳細設計が完了し、本年度は用地補償を実施する。
主要地方道矢板那珂川線の矢板市中工区は、国道4号と交差する中北交差点の北側にある歩道の中抜け区間で歩道整備を実施する。今回の補正で口開けの工事を発注し、次年度以降も引き続き工事を実施していく。
主要地方道桐生岩舟線の足利市多田木町地内では、交差点に歩道溜まりを設置するため事業費を確保し、この後工事を発注する。
公共事業関連調査費は、交付金事業等の円滑な導入に必要な測量や設計の委託料を前倒して計上。当初予算の1億7500万円に5000万円を追加し、事業費2億2500万円を執行する。
国道121号の文挾バイパスII期は、宇都宮今市線から鹿沼市との市境まで延長3500mで計画。本年度は公図公簿調査を実施し、その結果を踏まえてルートを確定し、このあと予備設計を発注する。
主要地方道小山環状線の小山市黒本地内では、黒本橋の西側でクランク状の現道にミニバイパスの整備を計画しており、今回の補正では路線測量の委託料を追加する。
主要地方道大田原氏家線は、整備中の親園佐久山バイパスの延伸区間として、市道ライスライン親園線の以北に3期工区を計画している。富貴沢建設コンサルタンツとダイミック(ともに宇都宮市)に委託して道路詳細設計を進めており、今回は事業費を追加する。
主要地方道那須烏山御前山線の那須烏山市横枕地内は、延長が長いことからI工区とII工区に工区分けして、本年度は新規で横枕I工区の道路詳細設計を発注する。県道東古屋黒羽線の那須塩原市東小屋地内では、道路改良に向けて新たに路線測量を発注していく。
以下、9月補正予算の主な箇所は次の通り。
【県単公共事業費】
▽国道119号(宇都宮市、山王団地交差点)=第一次緊急輸送道路における交差点改良
▽国道121号(鹿沼市、貝塚)=第一次緊急輸送道路における交差点改良・歩道整備
▽国道119号(日光市、山口交差点)=第一次緊急輸送道路における交差点改良
▽主要地方道矢板那珂川線(矢板市、中)=歩道中抜け区間の道路整備
▽主要地方道桐生岩舟線(足利市、多田木町)=第二次緊急輸送道路における歩道溜まり整備
【公共事業関連調査費】
▽国道121号(日光市、文挾バイパスII期)=予備設計
▽主要地方道小山環状線(小山市、黒本)=路線測量
▽主要地方道大田原氏家線(大田原市、親園バイパス)=詳細設計
▽主要地方道那須烏山御前山線(那須烏山市、横枕I)=詳細設計
▽県道東古屋黒羽線(那須塩原市、東小屋)=路線測量