来年度に実施設計 神立小学校 校舎棟の長寿命化改良(土浦市)
[2025/10/15 茨城版]
土浦市は、神立小学校(中神立町4)の校舎棟で長寿命化改良工事を計画している。施設の老朽化に伴うもので、昨年度はジュン設計が基本設計を策定した。設計の委託額は1020万円(税抜き)。施設の全面的な内外部改修と設備改修、現在使用していないプールの解体を予定する。26年度に実施設計を策定し、28-30年度の3カ年で工事に取り組む。
神立小学校の校舎棟は1974年建築RC造3階建て延べ面積2285平方mの校舎棟[1]、77年築同1038平方mの校舎棟[2]、85年築同280平方mの校舎棟[3]で構成する。[1]と[2]は旧耐震基準であるが、99年に耐震補強・大規模改造工事を実施している。
主な工事内容として、建築関連では屋上防水と屋根、外壁、構造躯体、外部建具、外部金物、内装、内部建具、家具などの改修を検討。施設のバリアフリー化を図るため、渡り廊下の改修や昇降機棟の増築も行う。
電気設備関連では幹線設備、強電設備、消防設備などを更新。受変電設備は20年度に須藤電気商会が改修済み。機械設備関連では受水槽設備、給排水設備、空調換気設備、ガス設備の改修などを想定する。
長寿命化の際には財政負担軽減の観点から、仮設校舎を使用しない工法を採用し、夏休み期間を有効利用する。また、工事ヤードを確保するため、先行してプール(プールサイド含む)と付属室の解体、跡地の舗装工事を施す。
今後のスケジュールとして、26年度に実施設計をまとめ、27年度当初予算に工事費の債務負担行為を設定。28年1月ごろに起工し、3月に一般競争入札を公告する。6月議会の承認後、30年度までの3カ年で工事を進めていく。
なお、屋内運動場と特別教室棟については22年度に長寿命化改良工事を実施した。建築は山本工務店、電気設備はつくば電気通信、機械設備は常盤工事が担当。