排水強化や予防伐採 9月補正 大通りで空洞化調査(県道路保全課)

[2025/10/15 栃木版]

 県道路保全課は、9月の補正予算で追加された県単公共事業費のうち4億円を活用し、道路排水機能強化や区画線設置・標識修繕、街路樹伐採および予防伐採を実施する。概算事業費は、道路排水機能強化に2億円、区画線設置・標識修繕と街路樹伐採・予防伐採に各1億円を配分している。このほか、公共事業関連調査費からは2500万円を充当し、国道119号花房アンダーの排水強化対策に向けた調査や宇都宮駅西口大通りの空調化調査を実施する。

 道路排水機能強化は緊急輸送道路や通学路、人家連担している箇所で、道路排水機能強化のため側溝の新設や蓋板の更新、土砂の清掃などを実施する。また県道大平山公園線の栃木市薗部町や主要地方道宇都宮那須烏山線の那須烏山市高瀬などでは、近年雨量が増加傾向にあることから断面拡幅を実施。県道築地吉水線の佐野市吉水町では、側溝を無蓋化して歩行者・自転車の安全な通行を確保する。

 区画線と道路案内標識は、緊急輸送道路などで自動車交通量の多い路線の円滑な交通誘導が求められている箇所の更新や新設を実施する。主要地方道宇都宮栃木線の宇都宮市睦町外や国道121号の日光市今市外、国道123号の茂木町茂木など5カ所では標識の更新、国道121号の鹿沼市天神町外や国道461号の矢板市矢板外、国道400号の那須塩原市上赤田外など5カ所では区画線更新をそれぞれ実施する。

 街路樹は、緊急輸送道路で交通安全上や防災上の課題がある箇所で、巨木化したり枯れているような樹木を伐採して災害発生時の通行確保を図る。今回は国道294号の真岡市田町や、主要地方道栃木粕尾線の栃木市野中町外など3カ所で伐採を実施する。

 予防伐採は優先順位の高い緊急輸送道路を中心に、道路・電線管理上のリスクの高い箇所や、迂回路の確保が困難な箇所で実施する。県道氏家宇都宮線の宇都宮市海道町や県道上永野下永野線の鹿沼市上永野外、国道121号の日光市中三依など7カ所を計画する。

 公共事業関連調査費からは2500万円を配分し、道路排水強化対策に向けた調査や大通りの空調化調査を実施する。このうち1000万円は、国道119号が東武宇都宮線をくぐる花房アンダーで、排水機能を強化する必要があるかの調査に充当。また1500万円は、JR宇都宮駅西口から西側に向けて走る通称・大通りで実施する空洞化調査に配分する。

 県単公共事業費の9月補正の代表箇所は次の通り。(▽路線名(市町村名、箇所名)=事業内容)
〈道路排水機能強化〉
▽国道119号(宇都宮市、下金井町)=側溝清掃、側溝蓋整備
▽国道120号(日光市、本町)=側溝新設
▽県道真岡筑西線(真岡市、長沼)=蓋板更新
▽県道大平山公園線(栃木市、薗部町)=断面拡幅
▽県道西那須野薄葉線(那須塩原市、あたご町)=蓋板更新
▽主要地方道宇都宮那須烏山線(那須烏山市、高瀬)=断面拡幅
▽県道築地吉水線(佐野市、吉水町)=側溝改修
▽県道中野福居線(足利市、県町)=側溝改修
〈区画線設置、標識修繕〉
▽主要地方道宇都宮栃木線外(宇都宮市、睦町外)=標識更新
▽国道121号外(鹿沼市、天神町外)=区画線更新
▽国道121号外(日光市、今市外)=標識更新
▽国道123号(茂木町、茂木)=標識更新
▽主要地方道栃木粕尾線(栃木市、野中町)=標識新設
▽国道461号外(矢板市、矢板外)=区画線更新
▽国道400号外(那須塩原市、上赤田外)=区画線更新
▽主要地方道宇都宮那須烏山線(那須烏山市、福岡外)=標識更新
▽国道293号外(足利市、堀込町外)=区画線更新
▽主要地方道桐生田沼線外(佐野市、彦間町外)=区画線更新
〈街路樹伐採、予防伐採〉
▽県道氏家宇都宮線(宇都宮市、海道町)=予防伐採
▽県道上永野下永野線(鹿沼市、上永野外)=予防伐採
▽国道121号(日光市、中三依)=予防伐採
▽国道294号(真岡市、田町)=街路樹伐採
▽主要地方道栃木粕尾線(栃木市、野中町外)=街路樹伐採
▽主要地方道塩原矢板線(矢板市、下伊佐野)=予防伐採
▽主要地方道那須西郷線(那須町、高久丙外)=予防伐採
▽主要地方道那須黒羽茂木線(那須烏山市、小原沢)=予防伐採
▽県道名草小俣線(足利市、小俣町外)=予防伐採
▽県道佐野環状線外(佐野市、石塚町外)=街路樹伐採

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