第1工区造成工事を公告 入札参加は2社JV 年度内に2工区 薄木地区・新産業用地(宮城県 村田町)
[2025/10/11 宮城版]
村田町は、薄木地区に計画する新産業用地の造成に着手する。先行する南側約2.6haの第1工区造成工事について、10日付で一般競争入札を公告した。工事には掘削・盛土のほか、貯留量3300立方mの調整池の築造も含む。入札には2社による特定JVでの参加とし、JV結成希望届と入札参加資格申請書を11月4日まで受け付ける。同17日に開札する。年度内に北側第2工区の造成工事の発注を目指す。
公告したのは「薄木地区産業用地造成工事(第1工区)」。入札参加資格は、JVの代表企業が▽県内に本社・営業所を置き、経審の土木一式工事の総合評定点が1100点以上かつ一級技術者が10人以上▽過去10年に造成面積2万平方m以上かつ土工量5万立方m以上の土木一式工事を元請かJV構成員として受注した実績──など。
構成員は柴田郡内・刈田郡内・白石市・角田市・岩沼市・名取市内に本社・営業所を置き、経審の土木一式工事の総合評定値が850点以上かつ一級技術者10人以上(村田町本店は700点以上かつ一級技術者3人以上)であることなど。
代表者・構成員ともに特定建設業の許可も求めた。
週休2日工事(現場閉所型)を適用する。議会承認案件となっており、開札後、仮契約を結ぶ。
町の新たな進出企業の受け皿として造成する同産業用地は、開発面積が約5.5ha、このうち約2.9haを分譲する。造成は町管理河川を挟んで南側を第1工区、北側を第2工区と分けて進める。
第1工区は、法面や平坦部などを含め面積は約2.6ha。公告した工事では工事内容は掘削6万0080立方mや路体盛土2万8400立方mのほか、雨水排水設備工として調整池工、側溝工730m、現場打集水桝20基を整備する。舗装工も含む。調整池は貯水量3300立方m規模。工期は2027年2月26日まで。
こちらには進出に名乗りを上げている大和電設工業(仙台市青葉区)が立地する見通し。
北側の第2工区は、面積が約3haで、調整池を1カ所整備する。入札・契約時期は年末~年度末となりそうだ。
現在のところ債務負担の設定も含め、造成工事費として計3億0600万円を計上済み。本年度から27年度にかけて進める。造成の測量設計業務は東北構造社(仙台市青葉区)が担当した。