東華建設に落札決定 塩釜漁港/東防波堤の改築工(宮城県仙台振興)
[2025/10/16 宮城版]
県仙台地方振興事務所は「塩釜漁港東防波堤改築(その11)外工事(その2)」の一般競争入札を開札し、2億94000万円で東華建設(塩釜市)に落札決定した。予定価格は3億2315万1000円、調査基準価格が2億9316万2000円だった。開札日は2日。落札決定日が14日。
この工事は、塩釜市新浜町3丁目他で塩釜漁港の東防波堤を延長67.8mにわって再構築するほか、釜の渕マイナス2m物揚場の舗装工や撤去工を施工する。工期は2026年3月27日まで。
東防波堤の再構築では、本体工として22枚の鋼矢板や、14本の鋼管杭を設置する。併せて、上部工として294立方mの上部コンクリートを打設するほか、コンクリートの取り壊し、切断、運搬を行う。同物揚場は583平方mのコンクリート舗装や、117立方mのコンクリート取り壊しを実施する。
東防波堤は水産流通基盤整備事業で延長1178.9mを改築する計画。総事業費は2020年度時点で67億8100万円を試算している。同年度から工事を進めており、実施済み延長が40%未満の状況。
改築工事ではカーテンウォール式の防波堤を深梁工法で補強、もしくは再構築し、地震津波に耐えられるようにする。
改築工事は毎年7億~8億円程度の予算を確保し、2件程度に分けて発注している。今回落札決定した工事は、24年度の補正予算で確保した分となる。国が冬ごろに本年度の補正予算を組んで事業費が配分されれば、追加の改築工事を発注する見通し。