12月議会に契約案 旧城南中の跡地 複合商業施設の整備へ(龍ケ崎市)
[2025/10/21 茨城版]
龍ケ崎市は、旧城南中学校跡地の利活用に向けた手続きを進めている。12月議会に事業予定者である大和ハウス工業茨城支店(つくば市)との契約議案を上程。同者はスーパーマーケットをはじめとした複合商業施設を整備する。計画段階での建物規模はS造平屋床面積8582平方mを想定。開業は27年秋ごろを見込んでいたが、多少後ろ倒しするもようだ。
事業者選定にあたり、市は昨年12月に公募型プロポーザルで同社を選定した。提案価格は2億7993万6000円(税抜き)。提案の内容はスーパーマーケットや物販店、飲食店、ボルダリングを含めたサービス施設などが集積する複合商業施設。
現段階の計画案によると、建築物として7棟を整備。敷地東側はお買い物ゾーン、西側(県道竜ケ崎潮来線沿い)は飲食・アクティビティゾーンとする。
お買い物ゾーンのうち、建物[1](床面積2200平方m)は物販店舗とし、家具・インテリア用品小売大手のニトリが出店する。建物[2](3000平方m)はスーパーマーケットで、運営や加工品製造などを手掛けるロピアを予定。[1]と[2]の間に配置する建物[3](1650平方m)は物販店舗を想定するものの、出店店舗はまだ未定。
飲食・アクティビティゾーンのうち、飲食店として建物[4](196平方m)と建物[6](168平方m)を検討。周辺には緑地とテラスを設ける。建物[5](925平方m)はボルダリング・フィットネスなどのスポーツ施設で、隣接地にアスレチック広場を整備。市道5-41号線沿いの建物[7](443平方m)はサービス施設とする。
駐車場は532台を確保し、災害時の一時避難場所として利用できるよう調整。また、飲食・アクティビティゾーンには炊き出しが可能なかまどベンチを整備していく。施設規模や導入機能は今後変更する場合がある。
既存施設の解体工事は年明けにも取り掛かる方針。複合施設の新築工事は26年度末ごろになる見通し。
旧城南中は旧愛宕中との統合により22年3月に閉校。敷地面積は2万9891平方mで、▽校舎棟(1992年建築、RC造3階建て延べ床面積6734平方m)▽体育館(97年築、SRC造3階建て2989平方m)▽プール付属棟(95年築、RC造平屋125平方m)▽プール(95年築、RC造)▽自転車置場(97年築、S造平屋262平方m)──が現存している。