乙女小と乙女中を移転 学校適正配置計画案 豊田中は小学校に併設(小山市)

[2025/10/22 栃木版]

 小山市は、学校適正配置等基本計画案をまとめた。それによると、各学区で適正配置の検討を続けていくほか、寒川小学校と羽川西小学校、大谷北小学校では学校のあり方を検討し、乙女小学校や乙女中学校は移転・建て替え、豊田中学校は豊田小学校敷地への併設、絹義務教育学校は校舎集約を構想している。

 美田中学区(寒川小学校、穂積小学校、中小学校、美田中学校)では、寒川小の児童数減少が著しいことから、寒川小について早急な検討が必要だとしており、26~27年度にも地域検討組織による学校適正配置等の方針を決定した上で、事業を実施する。

 乙女中学区(乙女小学校、下生井小学校、乙女中学校)は、乙女小で老朽化や敷地が浸水想定区域内にあること考慮し、高台への移転・建て替えを検討する。下生井小学校は小規模特認校として継続する一方、保護者や地域等の意向を確認して今後の学校のあり方を検討する。乙女中学校についても、将来の移転・建て替えを検討していく。

 乙女中学区は、28~29年度に適正配置等検討委員会の再設置や下生井小の地域や保護者等へのアンケートなどを行って、移転等について方向性を確認し、30~35年度に校舎建設などを行い、36年度に適正配置の完了を目指す。

 桑中学区(羽川小学校、羽川西小学校、萱橋小学校、桑中学校)では、浸水被害が発生している羽川西小で保護者や地域等の意向を確認し、27年度以降に地域の検討組織を設置する。

 小山中学区(小山第一小学校、小山城北小学校、若木小学校、小山中学校)と小山第二中学区(小山第二小学校、小山第三小学校、小山第二中学校)では、県が28年度から実施する小山高校の中東教育学校への再編や、JR小山駅西口駅前再開発などの影響で児童・生徒数が変化する可能性があることから、29~30年度に目途に再検討を行う。

 小山第三中学区(小山城東小学校、大谷北小学校、小山第三中学校)は、大谷北小が老朽化して建て替え等が必要となってくる一方、敷地に借地を抱えた状況で現地建て替えは望ましいと言えないことから、引き続き手法等を検討していく。

 大谷中学区(大谷東小学校、大谷南小学校、大谷中学校)は、現時点で現状維持とするが、29~30年度に目途に再検討を行う。

 豊田中学区(豊田小学校、豊田中学校)では、豊田中の施設が老朽化し生徒数の減少も見込まれることから、31年度以降に豊田中の豊田小敷地内への併設を検討する。

 絹義務教育学区(絹義務教育学校)では、前期課程校舎と後期課程校舎の距離が遠い課題があり、後期課程校舎で校舎面積は足りて設備等も充実していることから、後期課程校舎への集約を検討する。31年度以降に地域等と校舎集約の合意形成を行った後、1年程度後期課程校舎の改修工事(教室、階段、手洗い場など)の実施を構想している。

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