27年度に着工延期 茎崎給食レストラン 概算事業費は12.5億円(つくば市)

[2025/10/23 茨城版]
 つくば市が整備を計画する茎崎給食レストランについて、本体工事の着工を2027年度に延期することが分かった。概算の建設費を12億5000万円と試算しているため、11月から開催する大規模事業評価委員会で事業実施の可否を決める。承認が得られれば、27-28年度の2カ年で整備を進め、29年4月に供用開始。設計は横須賀満夫建築設計事務所・エムスタイルが担当している。

 建設地は茎崎第二小学校に隣接する旧岩崎保育所の跡地約2500平方m。市街化調整区域で、建ぺい率が60%、容積率が200%。本年度は旧保育所の解体工事を日の丸商事(つくば市)が実施しており、26年1月13日までに完了させる。

 新施設の規模はS造2階建て延べ床面積900平方m程度を想定し、1日最大300食1献立が調理可能。1階には調理場や準備室、食品庫、加工用貯蔵庫、事務室などを配置する。調理場はドライシステム方式を採用するほか、食物アレルギー対応除去食を提供できる設備を備える。

 2階には給食レストランや食堂、調理実習室などを導入。レストランでは1日約50食を提供予定。食堂は木質が中心のオープンスペースとするものの、感染症対策が必要な事態に備え、可動式の間仕切りを設置する。

 また、環境への配慮として、ガスコージェネレーションシステム、太陽熱給湯システム、節水器具、LED照明などの導入を検討。野菜くずや残渣を有効活用するため、生ごみ処理機の設置も視野に入れる。このほか、施設には子どもが遊べるキッズスペースを設ける。

 外構には30台程度の駐車場と自転車駐輪場、大型バス1台分の駐車スペースを確保。小学校とは渡り廊下で接続する。

 概算建設費が10億円を超える見通しのため、事業実施にあたり外部有識者による大規模事業評価委員会を開催する必要がある。実際に事業を行うかは来年5月ごろに決定。順調に進んだ場合、26年度下半期に工事費を予算化する。

 着工時期は27年度初頭となる予定で、工期は1年半から2年程度を見込む。29年1月のプレオープン、4月の本格稼働を目指す。

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