組合設立は27年度末 守谷SA周辺区画整理 事業スケジュール変更

[2025/10/24 茨城版]
 (仮称)守谷SAスマートIC周辺土地区画整理組合設立準備会は、土地区画整理事業のスケジュールを変更する。農林調整協議に時間を要していることによるもので、市街化編入の都市計画決定は2027年9月、組合設立は同年度末ごろに延期。スマートICのアクセス道路は事業区域から除外する。業務代行予定者は戸田建設(本社・東京都中央区)。早ければ28年度にも造成工事に着手する。

 守谷SA周辺の土地区画整理はスマートICや都市計画道路供平板戸井線の整備にあわせて、産業流通系の土地利用を図るもの。施工地区は守谷市野木崎の一部約59.9ha。権利者数は146人で、ことし6月現在の同意率は人数ベースが約99.3%、面積ベースが約97%。事業期間は38年度までを予定している。

 概略の土地利用計画によると、宅地に約41ha、道路や河川・水路、調整池、公園・緑地などの公共用地に約19haを充てる。現在は基本設計をまとめている段階で、年度内にも詳細な計画を策定。区域内の都市計画道路は区画整理事業のなかで整備を進める。

 地区内の大野地区は農用地区域に位置付けており、農地を守る視点から国に開発の必要性と妥当性を説明し、了承を得る必要がある。また、本年度は県の都市計画マスタープランの定期見直し期間となっているため、市街化編入の都市計画決定は最短で27年度となる見込み。編入するのは区画整理事業範囲のほか、明治守谷工場などを含む約71.9ha。

 また、スケジュール変更に伴って、区画整理事業区域からスマートICのアクセス道路周辺約1haを除外。スマートICは30年度の開通を目指して整備を進めていく。アクセス道路の詳細設計業務は千代田コンサルタント(本社・東京都千代田区)が担当している。

 なお、西側隣接地では新総合公園とヤクルト球団二軍施設の整備が進んでいる。公園では市が盛土や調整池などの工事を実施し、施設は民間活力を導入したDBO方式で整備。事業者の公募は来年1月下旬ごろに開始する。

 二軍施設の整備は竹中工務店・竹中土木JVが担当。竣工は27年2月ごろとなる見通し。

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