吉田氏ら文化の日功労者表彰 業界発展に貢献(千葉県)
[2025/10/24 千葉版]
千葉県は24日、文化の日功労者表彰の受賞者を発表する。11月3日に千葉市内で式典が開かれ、本県の発展に多大な貢献をした61人と2団体を表彰することが決まった。県土整備功労で県建設業協会理事の吉田孝幸氏、県水道管工事協同組合副理事長の高橋渡氏、県道路舗装協会相談役の平山知太氏、日本建築学会関東支部千葉支所幹事の安達文宏氏らが受賞している。
県は、文化の日にあたり、各方面でそれぞれ顕著な功績を挙げ、本県の発展に多大な功績を成し遂げた個人や団体を表彰している。1948年に文化の日が制定されたのを契機にスタートし、78回目を迎える。
11月3日に表彰式を千葉市中央区の京成ホテルミラマーレで開く。熊谷俊人知事が受賞者に表彰状を授与するほか、記念撮影などが予定されている。
主な受賞者の経歴と功績は次の通り(敬称略。順不同)。
■県土整備功労
◇吉田孝幸(よしだ・たかゆき)
県建設業協会理事
県建設業協会の理事を務め、15年にわたり本県における建設業界の適正な運営の確保、業界の健全な発展に貢献した。協会の役員として、土木技術などの向上を目的とした各種研修会・講習会を実施する一方、地震、風水災害などの自然災害に備えて関係行政機関との防災訓練を展開。災害発生時にはパトロールを実施するなど、地域防災活動に積極的に取り組み、企業の技術力向上と県土保全に尽力した。
◇高橋渡(たかはし・わたる)
県上下水道インフラ整備協会理事、県水道管工事協同組合副理事長、県管工事業協同組合連合会理事
県上下水道インフラ整備協会では2025年から理事を務め、協会の円滑な運営に寄与した。県水道管工事協同組合の役員として、主に財務・総務部門関係を担当し、19年にわたり組合の運営基盤強化を図るなど、管工事業の発展に貢献した。災害協定を強化するため、県水道管工事協同組合と県上下水道インフラ整備協会の両団体において、県との協議に参画し、災害協定の締結に尽力した。
◇平山知太(ひらやま・ともた)
元・県道路舗装協会会長、現・県道路舗装協会相談役
県道路舗装協会の役員として、15年にわたり協会の適正な業務の執行と実施事業の一層の充実に尽力した。2021年に会長に就任し、新型コロナウイルス感染症が流行する中、業務のあり方に注視するとともに、運営母体を盤石にするため会員の確保に努めるなど協会の発展に寄与した。技術者の資質の向上に向けた取り組みのほか、協会の体質改善や簡素・合理化を図るなど、会長としての指導力を発揮し、道路舗装業界の発展に貢献した。
◇安達文宏(あだち・ふみひろ)
日本建築学会関東支部千葉支所幹事
日本建築学会関東支部千葉支所の幹事を務め、16年にわたり学術研究や振興を進める会の運営に尽力した。自身の建築設計活動における研さんや経験を活かし、建築設計関係の他団体と連携し、市民や学生など社会への発信や啓蒙を行い、建築や都市文化の向上に貢献した。東日本大震災時には応急危険度判定や文化財建造物被災状況調査、能登半島地震では被災状況調査にそれぞれ参加するなど社会貢献をした。
■消防防災功労
◇平野征夫(ひらの・ゆきお)
現・県消防設備協会理事、元・県消防設備協同組合理事長
2007年に当時の県消防設備協会の理事に就任し、11年度からは事業委員会副会長を務め、小中学生の火災予防ポスター展などを助成する「火災予防啓発協賛事業」の立ち上げに尽力した。17年度には、消火活動で使用した消火器を補てんする「消火器補てん事業」や「消防用ホース洗浄機の寄贈事業」などの事業化に尽力。委員長として「消防設備等点検報告率向上に係る連携事業」の立ち上げなど、消防設備業界の発展に貢献した。
