柏の葉に最大2500平方m規模の複合施設新築 設計プロポ公告(柏市)
[2025/10/30 千葉版]
柏市は10月29日、柏の葉地域交流複合施設の設計業務について、委託事業者を選定するプロポーザルを公告した。税込みの上限金額は1億5000万円。柏の葉コミュニティエリアに地域交流(近隣センター)、図書館、行政サービスの3つの機能を備えた、延床面積が最大2500平方m規模の複合施設を新築する。2027年3月までに設計をまとめ、27年10月の着工、29年度上半期のオープンを目指す。
近隣センターは、市民に活動の場を提供し、地域づくりに関する事業を進めるため、中学校区ごと市内に23施設が整備されている。柏の葉エリアは、未整備地区となっていたことから、支所機能などの集約を図りながら複合施設として整備することにした。
主な業務内容は、基本設計と実施設計、設計に付随する測量や地質調査、パースの作成、地域住民の代表による整備検討会(3回程度)への出席、ワークショップ開催の協力と資料作成など。
整備予定地は、柏北部中央地区一体型特定土地区画整理事業区域内144街区9。面積は2956平方m。国道16号に近く、道路を挟んで結婚式場「アニヴェルセル柏」の西側に位置している。
諸室として、多目的ホール200平方m、会議室60平方m、多目的活動室30平方m、ふるさと協議会事務所30平方m、いきいきセンター30平方m、図書館800平方m、支所出張所200平方m、ロビー・ホワイエとフリースペース200平方mなどを想定している。
耐震安全性は、構造体「II類」、非構造部材「A類」、建築設備「乙類」を確保する。
近隣センターにはエレベーターや多機能トイレなどのユニバーサルデザインを導入、図書館分館との間には境界を設けずに融合施設として整備する。駐車場は15台分以上、駐輪場は20台分程度を確保する。
参加資格は、柏市競争入札参加資格者名簿の区分「測量・コンサルタント」のうち、大分類「建築関係建設コンサルタント業務」、中分類「建築一般」に登載されていることなど。
経験として、官公庁が発注した延床面積1000平方m以上の建築物の新築または増改築に伴う設計業務を履行した実績を求めている。
参加意思表明書を11月14日まで受け付け、確認結果を21日に通知。提案書を12月10日まで受け付け、一次審査結果を16日に通知し、プレゼンテーション審査を18日に実施。審査結果を25日に通知する予定だ。
なお、市では、今年3月末に閉館した沼南近隣センター(愛称・ひまわりプラザ)についても建て替えを計画。建設予定地として同じ大島田地区にある沼南庁舎バス乗継場を想定している。
