ごみ処理施設168t規模 環境アセス準備書の縦覧開始(習志野市)
[2025/11/5 千葉版]
習志野市は4日、県環境影響評価条例に基づき、新清掃工場建設事業に伴う環境影響評価準備書の縦覧を開始した。DBO(公設民営)方式で、旧清掃工場を解体した跡地に日量168t規模のごみ処理施設と、同22・8tのリサイクル施設を新設する計画だ。2028年度の着工、32年度の稼働を目指す。
新清掃工場の建設予定地は、芝園清掃工場の敷地約3万6000平方m。旧清掃工場の解体後の跡地に新たな施設を建設し、新施設の稼働開始後に現施設(芝園清掃工場、リサイクルプラザ)を解体、駐車場などを整備する。
ごみ処理方式は、資源循環効率が高く、競争原理が働きやすいストーカ式焼却(2炉)を採用する。
計画処理量は、新清掃工場施設整備基本計画に示す目標年度の35年度における処理量として、年4万4285tを算出している。
施設面積として、工場棟6000平方m、エレベーター棟・渡り廊下150平方m、ストックヤード450平方m、洗車棟100平方m、計量棟250平方mを想定。構内道路・駐車場に9600平方m、緑地に1万9450平方mを確保する。
工事工程をみると、26~27年度の2カ年で旧清掃工場を解体。27年度に実施設計をまとめ、28~31年度の4カ年で建設、試運転を経て32年4月から供用を開始する。現清掃工場は32年度以降に解体する。
市では、今年3月時点の調査による暫定的な事業費として約639億円を概算している。内訳は、建設工事費が約395億円、20年間の運営維持管理費が約244億円。
環境影響評価と施設整備基本計画策定業務は八千代エンジニヤリング・千葉事務所(千葉市中央区)、旧清掃工場等解体に伴う発注支援業務は東和テクノロジー・東京支店(東京都中央区)が担当している。
説明会を14日と15日に市役所で開く。準備書は12月3日まで習志野市新清掃工場建設課や県環境政策課、千葉市環境保全課、船橋市環境政策課などで縦覧できる。
