12月補正予算 工事平準化に債務217億円(千葉県)

[2025/11/6 千葉版]
 千葉県(熊谷俊人知事)は5日、12月補正予算案を発表した。一般会計の予算規模は161億1900万円。県発注工事量の平準化を図るため、前年度比4億4500万円増の217億5700万円の債務負担を設定している。このほか、15件の指定管理に関する債務負担を盛り込んだ。20日開会の定例県議会に提案する。

 県の発注工事について、年度内の工事量を平準化するため、土木関連を中心に債務務負担行為を設定する。限度額の内訳は、一般会計が45事業185億1200万円、特別会計が11事業32億4500万円となっている。

 主な事業をみると、一般会計では舗装道路修繕42億6900万円、県単道路改良26億2700万円、河川改良14億4600万円など。特別会計では、港湾整備で埠頭用地造成など3事業4億6400万円、土地区画整理で運動公園周辺地区など4事業15億1300万円、流域下水道で印旛沼流域の管理など4事業12億6800万円となっている。

 2026年度以降の指定管理者を指定するため、総額286億0900万円の債務負担を設定。対象となるのは15件17カ所となり、最も限度額が大きいのは県千葉リハビリテーションセンター80億3500万円となっている。

 千葉リハビリテーションセンター再整備事業(第1期)について、物価や賃金水準の上昇に対応するため、継続費を6億0100万円増額する。予算総額は158億4500万円となる見通しだ。

 県忠霊塔の再整備事業では、入札不調により工期を見直したため、6000万円減額するとともに、債務負担を6000万円増額する方針。予算総額は2億1000万円となっている。

 国際園芸博覧会出展事業では、新たに限度額1億1000万円の債務負担を設定。27年度に横浜市で開催される国際園芸博覧会で、本県の花植木をはじめとした豊かな自然や地域の魅力を国内外に発信するため、屋外出展の庭園を整備する。

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