市道や生活道路を拡幅 千駄塚地区まちづくり 古墳や公園の整備へ(小山市)
[2025/11/5 栃木版]
小山市の千駄塚地区まちづくり推進協議会は、千駄塚地区のまちづくり構想案をまとめた。同地区では、国道4号の歩道拡幅、市道の拡幅や新設、生活道路の拡幅、千駄塚古墳の整備と活用、千駄塚公民館のバリアフリー化や敷地の公園整備などを整備方針に設定している。
千駄塚地区は、千駄塚地内の約45haを対象とする。この地区はJR間々田駅から北へ約2.5kmに位置し、地区内には国道4号やJR宇都宮線が縦断している。
まちづくり構想案を見ると、道路について市道は4231号線(L900m)を幅員6mへ拡幅し、側溝整備、通学路の安全対策検討、グリーンベルト整備を行う。このほか、4237号線(L600m)は幅員6mへの拡幅の検討、4232号線(L500m)は幅員6mへの一部拡幅と雨水排水対策、急カーブ解消の検討、4236号線(L200m)は幅員6mへの一部拡幅の検討、3120号線(L800m)は歩道整備やJR宇都宮線との踏切拡幅を検討する。
国道4号は、歩道の拡幅を検討していく。地区内の交差点で見通しの悪い箇所や事故多発箇所にはカーブミラー等を設置し、夜間暗い箇所には防犯灯を整備する。
道路の新設は、市道42342号線と市道4231号線の接続(L160m)、市道4619号線の延伸(L120m)、赤道の延伸(L160m)を挙げている。生活道路は8路線で拡幅、1路線で拡幅や歩道整備、1路線で舗装修繕を検討する。
地区北西部にある千駄塚古墳は整備と活用を図り、浅間神社社務所は修繕する。古墳にアクセスする浅間神社参道(L15m)は、拡幅と側溝整備を検討する。参道沿いにある千駄塚公民館はトイレの改修やバリアフリー化を行い、災害時に備えた機能の整備を検討する。公民館西側の敷地は、公園の整備を検討していく。
地区内にある既存の公園は整備し、地区北西には公園の整備を構想する。ごみ置き場は地区内各所に増設するほか、ネットの設置を検討し、浅間神社南側ごみ置き場には資源ごみ用置き場の設置も検討する。地区内北部の国有地は、市民農園・広場の活用も検討していく。地区南東の平地林周辺には、ネットの設置も計画する。
地区内では、周辺環境との調和・整合性を図った適正かつ計画的な宅地開発を誘導するためルールづくりを行うため、建築協定等の適用などを検討する。ルールは▽建設物の用途制限▽敷地面積の最低限度(A165平方m)▽垣・さく構造、壁面の位置、建物の高さの最高限度の制限▽隅切りの確保▽意匠の統一▽敷地内緑化、植栽する樹木の種類▽樹林地の保全-を想定している。
