市街化区域へ編入 みらい平東地区 石岡の産廃施設など3件審議(県都計審)

[2025/11/11 茨城版]
 県都市計画審議会(会長・中川喜久治県商工会議所連合会理事)は6日、ホテルレイクビュー水戸で2025年度第1回審議会を開催した。(仮称)みらい平東地区の市街化区域編入や石岡市の産廃処理施設新設など付議案3件を審議し、いずれも「承認」と「支障なし」としている。審議内容は同日付で県知事に答申した。

 第1号・つくばみらい都市計画区域区分の変更と第2号・取手都市計画及びつくばみらい都市計画下水道の変更を承認。第3号・石岡市における廃棄物処理施設の敷地の位置に関する都市計画上の支障の有無について「支障なし」と決定した。

 第1、2号は、つくばみらい市の(仮称)みらい平東地区(20・1ha)を市街化区域へ編入するもの。みらい平駅周辺における人口増加や居住誘導への対応のため、住宅地を中心とした新たな市街地の形成を図る。約2000人、800戸の増加を想定している。

 委員からは、地区の用途地域を第一種低層住居専用地域とすることに関して、住宅以外の建設可能性や緩和的な措置の提案が上がった。県は生活利便施設はつくばエクスプレスみらい平駅周辺に集約し、道路ネットワークを含めた活用を想定していると回答。また、一部地域が農振農用地と重複している点について十分な理解を得ることが必要という意見もあった。

 第3号は、石岡市の柏原工業団地における産業廃棄物処理施設の新設を審議。T&Tソリューションズ(石岡市)が廃プラスチック破砕施設を建設する。県内23市町村の容器包装・製品プラスチック類や柏原工業団地内企業などから排出される廃プラスチック類を破砕し再生原料を製造することで適切な処分とリサイクルの推進を図る。

 申請地は石岡市柏原1-5の一部。施設規模はS造平屋、面積は既設の事務所と合わせた2074.8平方m。一般廃棄物と産業廃棄物の処理施設3基を新設する。審議の結果、石岡市の都市計画マスタープランなどの土地利用構想に影響はなく都市計画上で支障はないとした。

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