ため池5カ所を改修 測量設計は2分割で入札(宮城県 大和町)

[2025/11/11 宮城版]
 大和町は、農村地域防災減災事業で農業用ため池5カ所を改修する。本年度は調査測量設計業務を2件に分け、一般競争入札で委託する。10日に入札手続きを公告しており、19日まで参加申請書、12月5日まで入札書を受け付け、8日に開札する。

 改修するのは金魚ため池、金兵衛ため池、八幡2号ため池、宮田3号ため池、東田4号ため池の5カ所。いずれも堤体はレベル1地震動への耐震性能を持つようにする。洪水吐は設計洪水量を精査した上で、能力不足を解消する。取水工は緊急放流機能を持つようにする。

 調査測量設計業務は、金魚、金兵衛、八幡2号を一括して「金魚ため池他」、宮田3号と東田4号を一括して「宮田3号ため池他」の2件に分け委託する。

 履行場所は金魚ため池他が落合松坂字二本松地区他、宮田3号ため他が宮床字宮田地区他。

 業務内容は2件とも機械ボーリング、標準貫入試験、4級基準点測量、現地測量、中心線測量などを実施し、ため池改修の実施設計をまとめる。履行期間は2026年3月30日まで。

 入札の参加資格は県内に事業所があり、町から「建設工事関連業務」の資格承認を受けていることなど。

 各ため池の規模は、金魚が堤高が3・4m×堤長25m、金兵衛が堤高10m×堤長45m、八幡2号が堤高3・7m×堤高31m、宮田3号が堤高3m×堤長41m、東田4号が堤高5・6m×堤長63m。

 型式は八幡2号が表面遮水壁型で、それ以外が均一型。法面保護はいずれも土羽。構造は金兵衛が素掘り、東田4号が地山、それ以外が現場打ちコンクリート。洪水吐型式は宮田3号が正面越流型で、それ以外が水路流入型となっている。

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