君津合同庁舎を再整備 DB方式で延べ1万平方m 事業費125億円(千葉県)
[2025/11/12 千葉版]
千葉県は11日、君津合同庁舎(木更津市)の再整備に向けた基本設計業務について、総合評価方式で委託事業者を選定する一般競争入札の手続きを開始した。既存庁舎を解体した跡地を活用し、設計・施工一括発注(DB)方式で延べ9870平方m規模の新庁舎を建設する。事業費は125億円を概算しており、2029年度の着工を目指す。
本年度予算では、新規事業として君津合同庁舎再整備事業を盛り込んだ。新庁舎の基本設計・実施設計業務について、3カ年で限度額3億5300万円の債務負担を設定している。
築40年以上が経過し、老朽化が著しい君津合同庁舎について、敷地内で新庁舎を建て替え、君津健康福祉センター(君津保健所)と中部林業事務所を集約化する計画。新庁舎の構造・規模はRC造6階建て延べ9870平方mを想定している。
現庁舎を解体した跡地を活用する。解体の対象となるのは庁舎棟(RC造5階建て延べ4666平方m)、増築棟(RC造一部S造2階建て延べ1116平方m)、別棟(RC造2階建て延べ273平方m)など10棟(延べ6964平方m)となっている。
新庁舎の入居機関は、君津地域振興事務所、木更津県税事務所、君津農業事務所、君津土木事務所、木更津港湾事務所、南房総教育事務所、君津健康福祉センター(君津保健所)、中部林業事務所を想定している。
事業手法は基本設計の完了後、実施設計と施工の一括発注(DB)方式を想定している。今後、発注支援業務なども委託する方向で検討しているという。
件名は「君津合同庁舎建築工事基本設計他業務委託」。新庁舎の基本設計や既存庁舎の解体実施設計をとりまとめるほか、DB方式による発注に向けた概算工事費の算出や発注仕様書の作成支援などを担当する。履行期間は27年2月まで。
一般競争入札の参加資格として県建設工事等入札参加業者資格者名簿の建築関係建設コンサルタント業務に登載されていることのほか、業務実績などを求めている。12日~28日に資格確認資料や技術資料、26年1月19日~20日に入札書をそれぞれ受け付け、21日に開札する。
基本設計の成果を踏まえ、27年度から新庁舎の実施設計を進めていく。28年度から解体工事、29年度から新築工事をそれぞれ進め、31年度の供用開始を予定している。
現庁舎は1980年に竣工。老朽化が著しく耐震性能が低いことから、早急な対応が必要となっている。「千葉県県有建物長寿命化計画」の整備計画でII期(23年度~27年度)に着手する施設として位置付けられている。
