基本構想でプロポ 道の駅 29年度末の着工目指す(つくば市)

[2025/11/12 茨城版]
 つくば市は池田地区に道の駅を整備するため、基本構想の策定に取り掛かる。5日には業務の公募型プロポーザルを公告した。提案上限額は3068万円(税抜き)。施設の導入機能や規模の設定、概算事業費の算出、交通量調査などに取り組む。構想策定後は大規模事業評価委員会を開催し、順調ならば2027年度後半から基本計画に着手。建設工事は29年度末から実施する。

 池田地区は国道125号と県道筑西つくば線(県道14号線)の交差点付近に位置。交差点の東側では将来的にバイパス整備を予定。

 昨年度に実施したポテンシャル診断によると、30分商圏は市中心部を含む約26万3000人。観光消費金額に換算した経済効果は毎年約23億円、5年間で約115億2000万円と予測している。

 主な業務の内容は前提条件の整理や建設予定地の調査分析、導入機能の検討、交通量調査、不動産鑑定評価、整備イメージの作成など。1月から開催する検討委員会の運営支援、今後の方向性整理、概算事業費の算出などにも取り組む。

 このうち、導入機能の検討では建設・運営に関与する可能性がある企業・団体を対象としたニーズ調査(アンケート、ヒアリング)を実施。施設の機能や規模の算出に反映する。

 交通量調査は26年ゴールデンウィーク期間中の祝日を対象とし、自動車方向交通量と渋滞長を測定。渋滞対策の検討や将来利用者数の推計に繋げる。

 基本構想は26年11月までにまとめ、その後の大規模事業評価委員会で事業を実施するか判断。基本計画の策定作業は27年度後半に取り掛かる。28年度後半から29年度末までで基本・実施設計、29年度末から31年度後半までで建設工事を進めて、31年度中の供用開始を目指す。

 プロポーザルの参加資格は単体または2-3者JV。参加申込書の提出は14日までで、結果を19日に通知。企画提案書は19日から12月8日まで受け付け、15日にプレゼンテーションを実施する。優先交渉権者は17日に選定。24日に契約を締結する。

 道の駅の整備は新たな観光・市民生活拠点の形成を目指すもの。市の魅力を発信し新たな観光客層を獲得するとともに、市民と生産者のつながりを育む場の創出により、地産地消の推進を図る。

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