松島基地に約26億円 概算要求の内訳判明(東北防衛局 26年度予算)

[2025/11/12 宮城版]
 東北防衛局は、2026年度予算の概算要求額について、県内の内訳を明らかにした。主な要求額は松島基地が約26億円、多賀城駐屯地が約17億円、反町分屯地が約6億円、霞目駐屯地が約2億円、船岡駐屯地が約1億円など。仙台駐屯地と松島基地でECI方式によって進める最適化事業の分は明らかにしていない。

 26年度予算の概算要求は、東北6県で約956億円を求めており、うち本県関連が約223億円。本県関連のうち、最適化事業は26年度分を竹中工務店JVと随意契約するため、要求額を明らかにしていない。

 松島基地の約26億円は最適化事業以外の分で、主に雨水排水施設の整備や、飛行場の舗装、隊庁舎の改修などに充てる。雨水排水施設や飛行場の工事はこれまでにも発注しているが、26年度に別の箇所の工事を発注する考え。

 多賀城駐屯地は消火設備の整備などを行う。17億円には契約済みの工事の支払い分(26年度分)や、新たに発注する空調工事などの費用も含まれる。

 反町分屯地は法面の整備や空調工事などを進める。霞目駐屯地は宿舎の整備などを行う。これらは26年度にそれぞれ工事を発注する予定。

 船岡駐屯地は空調の整備などを実施する。約1億円には契約済み工事の支払い分と、新たに発注する分が含まれる。

 このほか、仙台駐屯地に最適化事業を除く分として約3億円を充て、空調の整備などを進める。

 最適化事業については、仙台と松島の技術協力業務を竹中工務店・佐藤工業・阿部和工務店・中城建設・小野良組JVに発注しており、同JVが駐屯地や病院の建て替えなどを施工する。改修も含めた棟数は計300棟ほどに上る。同JVとは年度ごとに随意契約する。

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