湖北小学校の体育館再建 3分離で12月公告(我孫子市)

[2025/11/13 千葉版]
 我孫子市は、湖北小学校体育館の建て替えに着手する。工事は建築、機械設備、電気設備の3件に分離し、12月上旬にも総合評価・一般競争入札で公告する。規模は既存施設と同等程度を想定。2026年2月中旬に着工し、工期として約12カ月を見込んでいる。

 11日の臨時会で可決した補正予算には、事業費して2カ年で総額7億6444万円の継続費を設定している。内訳は、建築工事6億3294万円、機械設備工事7809万円、電気設備工事3960万円、監理業務委託料1381万円。

 湖北小学校の体育館(延べ1136平方m)は昨年7月、隣接する作業所から燃え移った火事により約3分の1が焼失した。ステージ、放送機材、ピアノ、パイプ椅子などが焼けたほか、床全体が反り返り使用できない状態となったことから既存体育館を解体するなど、早期の再建に向け準備を進めていた。

 設計は鈴木建築設計事務所(松戸市)、解体工事は立沢建設(我孫子市)が担当。跡地では10月から埋蔵文化財発掘調査を進めている。

 市教育委員会では、火災保険金や国・県補助金の活用など財源の確保に努めるとともに、湖北小学校教育振興基金を設置し、広く市民から寄付を募った。10月時点で約1611万円の寄付金が寄せられており、体育館用の備品購入などに活用することにしている。

 星野順一郎市長は、「現5年生が再来年の3月に新しい体育館で卒業式を挙げられるよう整備を進めたい」と話しており、建築工事については議会の承認が必要になることから、担当課では、2月中旬の着工に向け、臨時会の開催を要請することも検討している。

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