新産業用地を確保 正上内地区 3月にも都市計画決定 来年度から新設道路で設計(石岡市)
[2025/11/14 茨城版]
石岡市は新たな産業用地を確保するため、地区計画の策定作業を進めている。対象は柏原工業団地に隣接する未利用地約20ha。2期に分けて指定する予定で、第1期となる正上内地区(約7.6ha)は2026年3-4月の都市計画決定を目標とする。区域内の新設道路は26年度から測量設計業務に着手。第2期地区の指定は事業の進捗を見ながら実施する。
正上内地区は石岡小美玉SICから約0.5kmに位置する市街化調整区域で、柏原工業団地に隣接。団地は既存工場で埋まっていることから、周辺の未利用地を活用した新たな産業用地を創出する。市の都市計画マスタープランではICや団地一帯を産業交流地区に位置付けている。
区域内には地区施設として、幅員9mの道路を新設。東西に延びる道路[1]が延長約220m、南北に延びる道路[2]が延長約190mを予定する。26年度から測量設計業務に着手し、2-3カ年で整備。早ければ28年度に供用開始する。
雨水排水は区域北側の石岡台地土地改良区に接続するまでの管路を市が整備し、園部川に放流する方針。道路整備と並行して進めていく。水道管は湖北水道企業団が新規に布設。調整池は各企業が必要に応じて行うものとする。
地区では工業系の土地利用を図るため、建築物の用途や壁面の位置、高さ限度を設定する。用途制限として、住宅(兼用住宅・長屋含む)や床面積が500平方mを超える店舗・飲食店、神社、老人ホーム、公衆浴場、自動車教習所、ボーリング場、カラオケボックス、マージャン屋、廃棄物処理施設(積替保管施設含む)、葬儀場などの建設ができない。壁面は隣地境界線と道路境界線から2m以上離す。高さ限度は原則10m。
今後は26年2月ごろに市の都市計画審議会を開催し、承認が得られれば3-4月に計画決定。計画策定業務はミカミ(水戸市)が担当。インフラ整備とあわせて企業を呼び込み、第2期の指定に向けた検討を進める。
