成田空港周辺の道路網構築へ 北千葉道路と新湾岸道路を最優先(千葉県や国交省ら)

[2025/11/20 千葉版]
 新しい成田空港を支える高規格道路ネットワークの構築に向けた基本方針案が19日、明らかになった。「第2の開港プロジェクト」や空港周辺の開発計画による交通需要の増加に対応するため、有料道路事業を活用しながら、北千葉道路と新湾岸道路の整備を最優先で進めていく方向性が示されている。

 19日に千葉市内で開かれた首都圏空港道路ネットワーク検討分科会(会長・近藤亮県道路計画課長)で報告された。これまでの分科会での議論や関係者へのヒアリングなどを踏まえ、基本方針案をとりまとめている。

 都心と成田空港を最短で結ぶ北千葉道路、渋滞が著しい京葉道路を補完する新湾岸道路を両輪として、スピード感を持ち、有料道路事業を活用しながら、最優先で新たな道路ネットワークの形成を目指すとした。

 成田空港から圏央道、アクアラインを経由し、羽田空港を結ぶルート(ゲートウェイ・コリドー)は、新たな代替軸となるため、渋滞状況を監視し、圏央道の4車線化やアクアラインの6車線化など、機能強化に向けた検討を進めていく。

 このほか、千葉港など拠点へのアクセス円滑化や高規格道路IC周辺の渋滞対策に取り組んでいく方針が示されている。

 基本方針案は、20日に開かれる県道路協議会(委員長・四童子隆県土整備部長)に報告する。

 この分科会は、県道路協議会に設置され、関東地方整備局や県、千葉市、NEXCO東日本で構成。成田空港の機能強化の効果を波及させ、羽田空港との連携強化を図る広域道路ネットワークのあり方について、具体的な検討を進めてきた。

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