3階建て延べ6000平方m 新二軍球場 27年3月の供用開始目指す(ヤクルト球団)

[2025/11/21 茨城版]
 東京ヤクルトスワローズは、守谷市内で整備を進めている新たな二軍球場施設の計画概要を明らかにした。敷地内には球場とサブグラウンド、選手寮・クラブハウスを整備。球場の規模はRC造一部S造3階建て延べ面積5891平方mで、観客席は3000席を配置する。施工は竹中工務店・竹中土木JVが担当。建設工事は2027年2月までに完了し、3月のシーズンから供用を開始する。

 二軍球場の整備は埼玉県戸田市にある現施設の老朽化などを受けて、守谷市内に移転するもの。市が計画している新総合公園の一部約7万3000平方mを活用し、球場とサブグラウンドを新設。また、隣接する守谷SAスマートIC土地区画整理事業地内の一部約1万平方m(敷地内通路含む)に選手寮・クラブハウスを建設する。

 球場はRC造一部S造3階建て延べ面積5891平方m(高さ16.4m)で、神宮球場とほぼ同じ形状(両翼100m、センター122m)を計画。ナイター設備を完備する。観客席は内野部に3000席を整備するほか、今後バックススクリーン裏の外野席開放を検討。

 サブグラウンドは公園側に2面配置し、来場者が見学可能。屋内練習場場はS造平屋5999平方m(高さ22.6m)、選手寮・クラブハウスはRC造4階建て4626平方m(高さ19.27m)。駐車場は来場者用が公園側に296台(車椅子使用者5台)、球団関係者用が大野川側に50台(同1台)を確保する。

 現在は地業工事を進めながら、躯体工事に着手したところ。26年3月ごろから仕上工事に取り掛かり、外構工事を含めて27年2月に竣工する。

 完成後は施設を市に寄付したうえで、施設の運営権を取得。ヤクルト側が認めた場合には一般利用も可能とする。

 8日には守谷市役所で計画に関する市民説明会を開催。約70人が参加し、市民からは事業の概要や周辺交通への影響などについて質問があがった。

 なお、隣接する総合公園については12月議会に整備・運営に係る債務負担行為を設定する。事業費は最大で約150億円を見込む。1月下旬ごろに公募型プロポーザルを公告する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.