熊谷知事が議案47件を提案 県発注工事の平準化 (千葉県)
[2025/11/21 千葉版]
12月定例県議会が20日に開会し、熊谷俊人知事は議案47件を提出した。一般会計の補正予算案の規模は161億1900万円。県発注工事の平準化を図るため、舗装道路修繕事業や道路改良事業などで債務負担を設定している。会期は12月17日まで。
12月補正予算案では、人事委員会勧告に基づく給与改定を行うため人件費を増額するほか、2026年度事業の早期執行を図るための債務負担行為、適正な工期を確保するための繰越明許費をそれぞれ設定する。
県発注工事量の平準化については、一般会計と特別会計合わせて、前年度比4億4500万円増の総額217億5700万円の債務負担を設定している。
限度額の大きな事業をみると、舗装道路修繕42億6900万円、県単道路改良26億2700万円、河川改良14億4600万円、河川維持14億2900万円などとなっている(詳細は本紙参照)。
予算外議案では工事請負契約締結議案6件を上程した。このほか、物価高騰などの影響により、インフレスライド条項を適用するため、工事請負契約の変更議案3件を提案している。
水道事業給水条例の一部改正案を提出。県営水道について、将来にわたり安全な水を安定して供給し続けるには、料金の値上げが避けられないことから、料金を改める方針だ。
熊谷知事は、オーストラリア出張について報告。26年に本県で開催される日豪経済会議の成功に向け、最大限協力するとともに、出張の成果を生かし、本県の地域経済の活性化に向けて取り組んでいく考えを示した。
工事請負契約締結議案は次の通り。▽工事名=[1]契約相手[2]契約額──の順。
▽幕張メッセ施設整備電気設備工事=[1]フィデス・モデン特定建設工事共同企業体[2]22億7920万円
▽千葉県立薬園台高等学校長寿命化対策管理特別教室棟外2棟改修建築工事=[1]木村建設工業[2]5億9730万円
▽千葉県立松戸六実高等学校長寿命化対策普通教室・昇降口棟外改修他建築工事=[1]鎌形建設[2]5億9400万円
▽(仮称)千葉県立葛南地区特別支援学校整備建築工事=[1]上條・木村特定建設工事共同企業体[2]24億2000万円
▽新千葉県立図書館・県文書館複合施設建築工事=[1]清水・旭特定建設工事共同企業体[2]175億7470万円
▽新千葉県立図書館・県文書館複合施設電気設備工事=[1]雄電・会田特定建設工事共同企業体[2]28億6000万円
