空調整備へ基本構想 大子中の屋体 来年度に基本・実施設計
[2025/12/3 茨城版]
大子町は、3日開会の定例議会に、本年度の一般会計補正予算案(補正第7号)を提案。2億2369万円を追加し、総額を122億5880万円とする。主なものでは、大子中学校屋内運動場空調設備整備基本構想業務委託料として48万円を計上した。空調設備設置に向けて、空調方式や断熱仕様などを比較検討するもので、来年度は基本・実施設計に着手する。
大子中学校では、ことし4月に町立中学校4校(大子、大子西、南、生瀬)が統合した。敷地内には、1972年建築の体育館(RC造一部S造2階建て延べ1598平方m)のほか、普通教室棟(70年建築、RC3階建て延べ4512平方m)と、特別教室棟(71年建築、S造2階建て延べ1028平方m)が立地する。
2010年度には校舎棟と体育館の耐震補強・大規模改修工事を実施。体育館は秋山工務店・大森建設JVが担当し、耐震補強工事(天井ブレース16カ所など)や、大規模改造工事(外壁クラック補修と塗り替え、洋便器への整備ほか)などを行った。
空調整備は、猛暑下での授業やクラブ活動の環境整備や、災害時の避難所となっていることなどを受けたもの。空調整備に際して断熱対策も図るため、基本構想により手法や維持管理を含めた事業費などを調査する。
予算が確保されれば基本構想をコンサルタントに委託し、年度内にまとめる。来年度は基本設計や実施設計に着手する考えで、できれば当初予算で委託費を確保する考え。着工は27年度以降を見込んでいる。
大子中学校ではまた、火災報知設備受信機更新工事費として184万円を予算化する。10年製設備の点検で、感知器などからの信号を受ける基板に不具合が確認されたことから交換する。
このほかの補正では、太陽光発電設備等整備事業委託料に240万円を追加する。この事業では根本電興(常陸太田市)を事業者に6月議会で工事契約を結んだ。太陽光パネルは、駐車場の周囲にあるカーポートを利用、あるいは新たに整備するなどして設置。合計出力は100キロワット以上とする。今回は、庁舎南側に設置予定のソーラーカーポートの発電効率を高めるため、設置場所の南側にある樹木を伐採する。伐採面積は1836平方m(外周約415m)で、これにより年間1.8万キロワット時の発電量増加を見込む。
常陸大子駅前駐車場整備工事では225万円を計上。県が防災道の駅関連事業で整備する非常用道路について、一部がJR水郡線常陸大子駅の駅前駐車場を縦断するため、県の工事に先立ち支障となる物件移転を行う。対象は銅像や電気設備、駐車場設備など。
