障害者スポレクセンターの移転・建替を検討へ(千葉県)

[2025/12/11 千葉版]
 千葉県は、老朽化が進む県障害者スポーツレクリエーションセンター(千葉市稲毛区)について、移転・建て替えに向けた検討を進めている。候補地について情報を収集しており、今後、具体的な規模や必要な機能などを検討していく方針だ。

 県障害者スポーツレクリエーションセンターは建築から40年近くが経過し、施設・設備の老朽化などの課題があるため、2022年度に有識者で構成する検討会議を設置。会議を5回開催し、23年度に今後のあり方をとりまとめている。

 その中で、冷暖房設備を設置するため、当面は現センターを使用するものの、将来的には建て替えが必要となり、移設が望ましいとの方向性が示された。

 これを受け、県生涯スポーツ振興課は、県有地や県企業局の所有地、学校跡地などを対象に候補地の情報を収集しているという。

 板倉由妃子スポーツ・文化局長は、障害者が生き生きと自分らしくスポーツができる環境を整備できるよう、しっかりと取り組んでいく考えを示している。

 体育室では、快適にスポーツを楽しめるよう、冷暖房設備の整備を進めている。空調設備工事は大和設備工業(千葉市稲毛区)、それに伴う電気設備工事はフィデス(千葉市美浜区)がそれぞれ担当。年度内の完了、26年度の利用再開を目指している。

 県障害者スポーツレクリエーションセンターは、障害者が優先利用できる体育室や多目的室、音楽室、教養文化室などで構成。施設の構造・規模はRC造平屋1496平方m。1985年6月に完成した。

 県はこれまで、体育室の床張り替えで断熱材を敷設したほか、多目的トイレを改修するなど、機能の向上を推進している。パラスポーツの拠点としての機能をより一層充実させたい考えだ。

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