基本計画でプロポ 複合公共施設 30年度ごろの着工見込む(取手市)
[2025/12/10 茨城版]
取手市は、取手駅西口A街区再開発ビル内に複合公共施設を整備する。2日には基本計画策定等支援業務の公募型プロポーザルを公告した。契約上限額は1500万円(税込み)。再開発ビル内の非住宅棟の一部を取得し、取手駅前図書館と市民交流施設を配置する。施設の延べ床面積は4000-4500平方mで、想定事業費は44-49億円。2026年度には内装の基本設計に取り掛かり、30年度ごろに着工する。
図書館は既存の取手図書館の移設・機能拡充を図るもので、床面積は3000-3500平方mを検討。従来の貸出型図書館ではなく、ゆとりある快適な閲覧(学習)スペースを確保した滞在型図書館を目指す。
市民交流施設には音楽スタジオ・会議室、多目的ラウンジ(フリースペース)などを配置。音楽スタジオ・会議室は300平方m程度で、楽器の演奏や歌唱など音楽活動ができる防音のスタジオ、小・中規模の部屋を整備する。
多目的ラウンジ(フリースペース)は500-1000平方m程度を想定。自由にレイアウト可能なテーブル・椅子を配備する。また、来館者同士の交流促進と集客性・滞留性の向上を図るため、カフェやオープンテラスの導入を検討。
基本計画では市民や関係部署の意見を反映し、市民サービスの内容や施設の整備計画・管理運営計画を策定。来年6月ごろに別途委託する内装基本設計業務の受託者に対する支援業務にも取り組む。
業務の参加資格は有資格者名簿に登録がある単体またはグループ。また、過去10年以内に公立図書館または複合公共施設の整備に係る業務(基本構想・基本計画、基本設計支援・実施設計支援)を完了した実績を求めている。
参加申請は16日まで受け付け、23日に結果を通知。企画提案書の提出はは26年1月19日までで、プレゼンテーションは2月3日に実施。受託者の決定と契約締結は2月下旬を予定している。履行期間は26年11月30日まで。
基本計画策定後は26年度に基本設計、27年度に実施設計をまとめる。再開発ビルの進捗を見ながら、30年度ごろから工事を実施する。施設の開館は31年度を見込む。
