校舎棟を長寿命化 松前台小学校 来年度から2カ年で施工(守谷市)

[2025/12/17 茨城版]
 守谷市は、老朽化が進む松前台小学校(松前台2-16-16)の校舎棟で長寿命化改修工事を実施する。12月定例議会に上程した補正予算案には仮設校舎賃貸借料として、限度額1億7582万4000円の債務負担行為(2028年度まで)を設定。3月までに一般競争入札を執行し、施工業者を選定する。長寿命化工事は26-27年度の2カ年で取り組む。主な施工内容は外壁改修と照明LED化、エレベーター棟の増築。

 松前台小の校舎棟は1989年の建築。構造がRC造3階建て延べ面積4733平方m。施設は屋上パラペット笠木に多数のひび割れ、金属屋根に発錆が起きている状況。また、屋上防水シートが経年劣化で雨漏りの原因となっており、校舎通路の窓から雨水の進入を確認している。

 工事の概要として、建築関連では屋上防水や雨樋、外壁、バルコニー、床・壁・天井、建具などを改修。電気設備関連では照明LED化のほか、配線器具、放送設備、インターホン、電線・ケーブル、分電盤、火災報知設備、消防設備などを対象とする。機械設備関連では空調設備や換気設備、給排水管、衛生器具、高架水槽・受水槽・消火水槽などを予定。

 仮設校舎棟は軽量鉄骨(プレハブ)造2階建て700平方m程度を想定。普通教室や支援教室、昇降口、配膳室、トイレなどを配置する計画で、2026年度上半期に設置工事を行う。エレベーター棟についてはS造100平方m程度を見込む。実施設計業務は桜設計事務所(水戸市)が担当。概算工事費は現在のところ未定としている。

 長寿命化工事は26年夏ごろに一般競争入札で発注し、9月定例議会に工事請負契約案を上程。承認が得られれば、26-27年度の2カ年で工事を進める。工事完了後、28年6月までに仮設校舎棟を撤去する見通し。

 なお、校舎棟の改修後には体育館の長寿命化工事を計画。28年度に実施設計、29年度に建設工事を行う。

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