4路線を拡幅・新設 吉岡地区で宮城県道整備に伴い(宮城県 大和町)

[2025/12/17 宮城版]
 大和町は、吉岡地区で県道大衡仙台線(都市計画道路北四番丁大衡線)が整備されることに伴い、同線の沿線で町道4路線を拡幅もしくは新設する計画だ。4路線を合わせた延長は1057mで、測量と道路詳細設計業務を一括して委託する。業務委託に向け15日付で一般競争入札の手続きを公告しており、来月23日に開札する。

 北四番丁大衡線は仙台市から大衡村までを南北方向に貫く道路で、県が街路事業により新設工事を進めている。町は吉岡地区で同線に結び付く道路として、土保田(どほた)街道線の延長409m区間を拡幅する。

 土保田街道線は、北四番丁大衡線から西側に向かって延びている。幅員は2.3~3mと狭いため、拡幅で5m程度に広げ、うち4mを車道、残りを路肩とする考え。

 町はさらに、土保田街道線と北四番丁大衡線が交わる辺りから、北側に延長380mの道路を新設し、南側に延びる土保田東線の延長141m区間を拡幅する。この2路線は北四番丁大衡線の側道のような位置付けで、同線とほぼ並行する形になる。幅員は5m程度を確保する。

 このほか、土保田街道線の途中から分岐して南側に延びる土保田西線も延長127m区間を拡幅する計画になっている。幅員は5m程度を確保する。

 町が拡幅や新設を進めるこれら4路線は、いずれも北四番丁大衡線から西側に位置する。同線から東側は町が吉岡西部地区の土地区画整理事業を進めており、区画整理で道路が整えられることになる。

 最終的には、土保田街道線が北四番丁大衡線と結びついた後、そのまま直進して区画整理事業で整備される吉岡吉田線の方へ連絡できるようにしたい意向だ。この接続に関しては、今回の測量設計業務で検討する。

 業務名は「令和7年度測量及び道路詳細設計業務(町道土保田街道線外)」で、履行場所が吉岡字土保田地区他。業務内容は基準点測量、現地測量、路線測量、延長1057mの道路詳細設計など。履行期間は現時点で2026年3月31日まで。

 入札の参加資格は、県内に事業所があり、町から「建設工事関連業務」の資格承認を受けていることなど。24日まで参加申請書、来月22日まで入札書を受け付ける。

 4路線の拡幅・新設に当たっては用地買収などが必要になる見込みのため、着工時期が未定。現地は主に田んぼなどとなっている。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.