補正予算で事前防災を加速化 千葉県内の補助事業に320億円配分 (関東整備局)

[2025/12/18 千葉版]
 関東地方整備局は17日、2025年度補正予算の概要を公表した。4994億円を投じ、防災・減災、国土強靱化を進め、事前防災対策を加速化する方針だ。千葉県内の補助事業には320億2100万円を配分。山武東総道路三期や一宮川の浸水対策重点地域緊急事業などを盛り込んでいる。

 この補正予算は、11月21日に閣議決定した「強い経済」を実現する総合経済対策で取り組む施策として掲げた「生活の安全保障・物価高への対応」「危機管理投資・成長投資による強い経済の実現」「防衛力と外交力の強化」の3つの柱について、必要な経費を配分している。

 公共事業については、近年の資材価格高騰の影響などを考慮し、それぞれの事業の中で必要な経費を措置。重点的に防災・減災、国土強靱化の推進に予算を配分している。

 経済成長を着実に進めるため、生産性向上につながる公共事業を目指す。併せて、気候変動の影響による災害の激甚化・頻発化に対応するため、ハード・ソフト一体となった事前防災対策を加速化する。

 県内の補助事業に320億2100万円を配分。その内訳を大きい順にみると、社会資本総合整備262億7200万円、河川・ダム・砂防29億9700万円、道路23億1900万円、下水1億8200万円、港湾1億2200万円、海岸9800万円、上下水道3100万円となっている。

 主な補助事業をみると、道路関連で国道126号の山武東総道路三期、河川・ダム・砂防関連で一宮川水系一宮川の浸水対策重点地域緊急事業や北九十九里~一宮海岸の高潮対策事業などを盛り込んでいる。

 県内の直轄事業をみると、道路関連では国道51号の北千葉拡幅や成田拡幅、大栄拡幅、国道127号の防災、国道298号の東京外かく環状道路、国道357号の東京湾岸道路、国道464号の北千葉道路(市川・松戸)、国道468号の首都圏中央連絡自動車道(大栄~横芝)、国道16号の市原地区(下り)電線共同溝、国道51号の十余三地区(下り)電線共同溝などを盛り込んでいる。

 河川・ダム・砂防関連では利根川下流・江戸川の河川改修や江戸川水閘門の改築のほか、利根川上流での治水機能増強検討調査などを進めていく方針だ。

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