[2025/12/18　宮城版]
　東北地方整備局は、国の補正予算が成立したことを受け、同局関係の予算概要を公表した。予算額は2406億円で、このほかに国庫債務負担行為(ゼロ国債)が94億円。本県分は約482億円が配分さており、内訳を見ると災害復旧を除く直轄事業が約135億円、補助事業が約332億、災害復旧事業(内川・五福谷川・新川の河川災害復旧助成事業)が約15億となっている。

　同局の補正予算は一般公共事業が2258億円、災害復旧等が240億円で、この中にはゼロ国債が含まれており、東日本大震災復興特別会計も加えると2500億円。

　補正予算では主に「危機管理投資・成長投資による強い経済の実現」に2292億円、「生活の安全保障・物価高への対応」に112億円を充てるなどしている。

　本県の主要事業を見ると、直轄の道路改築関係が国道108号石巻河南道路に6億1000万円、国道4号築館バイパスに3億円、国道4号大衡道路に2億5000万円、国道4号仙台拡幅に2億5000万円、国道398号石巻バイパス(沢田工区)に2億円を盛り込むなどした。国道4号仙台拡幅はゼロ国債で2億5000万円も確保した。

　直轄国道の維持管理は、国道45号(仙台市～気仙沼市)に8億円、国道48号(仙台市)に5億0300万円、国道4号(白石市～栗原市)に4億7800万円を充てている。ゼロ国債では国道45号(石巻市)に8億5000万円を割いた。

　直轄の電線共同溝は、国道45号(多賀城市、塩釜市)に4億円、国道108号(大崎市)に4億円、国道4号(岩沼市)に2億円を付けた。

　直轄の一般河川改修事業は、鳴瀬川に14億5100万円、北上川下流に9億8500万円、阿武隈川下流に6億6000万円、名取川に5億6400万円を計上。

　河川維持修繕事業では、鳴瀬川に5億8200万円、阿武隈川下流に4億3800万円、北上川下流に4億5100万円を割くなどした。北上川下流にはゼロ国債として2億5000万円も付けている。

　直轄の道路・河川以外では、鳴瀬川総合開発事業に15億2500万円、仙台湾南部海岸の海岸保全施設整備事業に4億0700万円、みちのく杜の湖畔公園の遊具等老朽化対策に1億4000万円、仙台塩釜港の港湾整備事業にゼロ国債で15億7000万円を充てるなどした。

　補助事業では松川大規模特定砂防等事業に10億0800万円、成田地区都市構造再編集中支援事業に8億2900万円、仙台駅西口地区大規模雨水処理施設整備事業に5億円を盛り込むなどしている。