[2025/12/19　宮城版]
　東北地方整備局は18日、本年度の補正予算に係る発注予定を公表した。工事件数は290件で、うち県内工事は67件を発注する。WTO対象は「仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区岸壁(マイナス12m)(耐震)地盤改良工事(その2)」の1件。それ以外では、河道掘削工事13件などを予定している。

　工事件数を担当事務所ごとに見ると、南三陸沿岸国道事務所が1件、仙台河川国道事務所が29件、北上川下流河川事務所が23件、鳴瀬川総合開発工事事務所が5件、七ケ宿ダム管理所が2件、東北国営公園事務所が2件、宮城南部復興事務所が3件、塩釜港湾・空港整備事務所が2件。

　発注方法は北上川下流河川事務所の鈴根五郎排水機場1号原動機更新工事が指名競争入札で、それ以外は全て一般競争入札。

　WTOの地盤改良工事は、2万立方ｍの床堀や40mのCDM改良などを行う。概算工事規模は基準額以上15億円未満。工期は約8カ月。月内に入札公告する予定。

　仙台河川国道事務所は、阿武隈川下流の河道掘削工事4件件、名取川の堤防浸透対策工事2件、名取川の築堤他工事1件、仙台湾南部海岸のヘッドランド整備工事1件やブロック製作工事1件、道路改良舗装工事3件、道路改良工事4件、道路の舗装修繕工事6件、小船越地区(石巻市)の橋梁撤去工事1件などを発注する。

　入札公告の予定時期は、岩沼桜地区の電線共同溝工事が来年2月で、それ以外は来年1月となっている。

　道路の改良舗装工事は、卸町地区(仙台市)、宮城野地区(同)、赤坂河原地区(大衡村)が対象で、いずれも道路土工やアスファルト舗装工、縁石工、区画線工などを施工する。工期は約11カ月。概算工事規模は宮城野地区が1億～2億円で、残り2件が2億～3億4000万円。

　道路改良工事は、石巻地区(石巻市)、広渕北村地区(同)、北村西地区(同)、志波姫地区(栗原市)が対象。

　石巻地区は9500立方ｍの道路土工、1万3000立方ｍの地盤改良工を施工する。工期は約8カ月。志波姫地区は1万3000立方ｍの道路土工などを行う。工期は約11カ月。この2件は概算工事規模が1億～2億円。

　広渕北地区は8000立方ｍの地盤改良工やRC橋台工1基などを行う。北村西地区は1万立方ｍの地盤改良工やRC橋台工2基などを実施する。この2件は概算工事規模が2億～3億4000万円で、工期が約10カ月。

　北上川下流河川事務所は、鳴瀬川練牛地区の地盤対策工事2件や河道掘削工事2件、鳴瀬川の河道掘削工事3件、北上川三輪田地区の築堤工事2件、旧北上川鹿又地区の堤防整備1件と護岸工事1件、江合川の築堤工事1件と高水敷整備1件、竹林川の河道掘削工事1件、吉田川の河道掘削工事2件などを発注する。

　入札の公告予定時期は、竹林川三ノ関地区他河道掘削工事や吉田川粕川地区河道掘削工事他工事など3件が12月、それ以外が来月となる。

　鳴瀬川総合開発事務所は、工事用道路の工事1件、迂回路の改良工事1件と整備工事1件、付替国道の橋梁下部工工事2件を発注する。入札公告は全て来月を予定している。

　これ以外では、七ケ宿ダム管理所が放流警報設備工事や放流警報表示設備等工事、東北国営公園事務所がみちのく公園の修繕工事や汚水制御盤更新工事、宮城南部復興事務所が内川流域の築堤工事3件、塩釜港湾・空港整備事務所が雲雀野地区の港湾等しゅんせつ工事を発注する。

阿武隈川の築堤予備設計委託へ

　同局が発注予定に盛り込んだ建設関連業務は132件。このうち県内関連は28件で、6件を簡易公募型プロポーザル、残りを一般競争入札で委託する。

　業務件数を担当事務所ごとに見ると、南三陸沿岸国道事務所が1件、仙台河川国道事務所が11件、北上川下流河川事務所が3件、鳴瀬川総合開発工事事務所が8件、釜房ダム管理所が2件、七ケ宿ダム管理所が1件、宮城南部復興事務所が2件。

　仙台河川国道事務所は、阿武隈川下流江尻地区の築堤等予備設計業務と樋門予備設計業務、名取川熊野堂地区の堤防質的整備設計業務、仙台郡山地区の道路詳細設計業務、広渕地区の橋梁詳細設計業務などを発注する。

　これ以外では、北上川下流河川事務所が竹林川樋門詳細設計業務など、鳴瀬川総合開発工事事務所が鳴瀬川ダム管理設備予備設計業務など、釜房ダムが常用放流設備等更新設計業務、七ケ宿ダムが照明設備設計業務などを委託する。