マリンスタジアム再整備へ事業協力者を公募 (千葉市)

[2025/12/20 千葉版]
 千葉市は19日、千葉マリンスタジアムの再整備に向け、事業協力者の公募を開始した。同市や千葉ロッテマリーンズと連携し、基本計画を検討するとともに、新スタジアムの整備・運営主体として参画しようとする事業者を公募型プロポーザル方式で選定する。2026年1月9日まで参加申込書を受け付ける。

 事業協力者は、基本計画策定の過程で、千葉市・千葉ロッテマリーンズ・事業協力者の3者間で事業内容や役割分担などについて合意が得られた場合、審査などを経て、整備・運営主体になる可能性がある。

 プロポには法人または複数の法人で構成するグループが参加できる。応募資格要件として、国内で敷地面積1万平方m以上のスポーツ施設、市街地再開発、商業施設、宿泊施設、複合施設などの都市開発事業に参画した実績を求めている。

 企画提案では▽コンセプト▽スタジアム建設予定地(都市公園)と配置▽豊砂地区との連携▽幕張新都心など広域的な連携▽事業スキーム▽事業実績▽事業実施体制──などを求める。

 スタジアムの形状については、基本構想で示した屋外型スタジアムを基本に提案する。ドーム化の可能性についても再検討していることから、ドーム化した場合にも実現可能な提案を求めている。

 26年1月22日に参加資格者に対する説明会を開く。2月27日まで企画提案書を受け付け、大木正人副市長を委員長とする選定委員会で企画提案書を総合的に審査し、3月ごろに優先交渉権者を特定する。スタジアムの形状が決まった後、千葉市や千葉ロッテマリーンズと協議し、三者協定を締結する運びだ。

 本年9月に策定した基本構想では、県が所有する幕張メッセ駐車場(約11ha)に、幕張新都心の新たなまちづくりの拠点となるスタジアムを再構築する方向性が示されている。

 新たなスタジアムの姿として「まちとシームレスにつながるエンターテインメントスタジアム」を掲げる。市民が利用できる公共施設としてのベース機能に加え、民間事業者の投資による整備を想定した拡張機能を誘導し、365日楽しめるスタジアムを目指す。

 基本構想策定業務はEYストラテジー・アンド・コンサルティング(東京都千代田区)が担当した。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.